海洋教育 潮間帯の生態学

 12月4日(木)5,6時間目、北里大学名誉教授である加戸先生による「潮間帯の生態学」がオンラインで行われました。毎年実施しているこの授業は、身近な海洋環境を潮間帯という環境から海を理解する学習です。潮間帯がどうして生じるのか潮汐の仕組みから丁寧に教えていただき、潮間帯に息づく生物たちにとって、とてもストレスフルな環境である一方、生態系サービスの観点で見ると多くの恩恵が得られる場所であることを学びました。

 後半は、海洋外来種問題です。加戸先生は、日本のフジツボ研究の第一人者であり、最先端の研究をけん引されてきた先生でもあります。自らのフィールドワークの成果と海洋環境での外来種問題について教えていただきました。また、専門でもあるフジツボの生活史を学び、サケの聖地の標津の海でフジツボの幼生がサケ稚魚の餌となっている可能性も示唆されました。海を日ごろから観察すること、日ごろから「なぜ」という疑問を大切に学習することを教えていただきました。

 本授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発の一環で実施しています。