防災教育 1日防災学校

 11月8日(金)1日防災学校が行われました。

 今年は、探究発表が充実した1日防災学校となりました。まずは、恒例の避難訓練。今年は、津波による垂直避難です。津波から逃げる余裕がないという想定で、それぞれの教室から3階までの垂直避難を実施、その後、さらに津波が高まるという想定で屋上への避難を実施しました。落ち着いて冷静に真剣に取り組むことができました。屋上では、初冠雪の山々を観て、冬の訪れを感じる事ができました。

 体育館に戻り、探究の発表です。今年は1~3学年までそれぞれ発表を行いました。

 まずは、2年生の平和学習です。今年、見学旅行で行った沖縄での研修から「平和する」というkeywordで4班に分かれて探究し、発表しました。それぞれが平和とは?という問いに向き合い、高校生が平和に向けて標津でできる事を発表しました。次は、1年生の防災研修の探究です。3班に分かれ、「大川小学校」「東松島市と松島町」「千年希望の丘」について研修をまとめ、標津への提言を発表しました。最後は、フードデザイン選択の3年生からの発表でした。ハイゼックス袋を用いた防災食作りの事例と備えについて発表することができました。

 午後からは、標津町住民生活課危機管理室長の和田さんより「標津町と地域循環型防災教育」というタイトルで、標津町との関わりや地域循環型防災教育の流れを話していただき、高校生に期待することを伝えて下さいました。最後は、トークセッションです。今年は、生徒会4名と和田さん、中村先生に参加いただきました。トークの中でkeywordとして「油断しない」という言葉がでてきました。今年の防災研修では、この言葉がよく出てきていました。また、大切なこととして「自分事に捉える」というワードも出てきました。和田さんからは、学年の探究で提言した事を実行してほしいと生徒に伝えてくれました。標津町は、高校生のチャレンジを試せる場所、自分たちで行動を起こしてほしいと語ってくれました。全生徒会長の太田さんからは、ここで学んだことを進学先でも大切にして、近くの人にも伝えていくことや吉江君からはネットの情報を鵜呑みにするのではなく、想定にとらわれず判断し行動することが大切だとみんなに語ってくれました。

 今日は、多くの学びがあった1日でした。これからも防災減災活動を推進していきましょう。