2021年12月の記事一覧

課題研究発表会

12月20日(月)3校時、3学年の自然環境系科目の課題研究発表会を行いました。

 この発表会は、2年間の自然環境系科目の授業の集大成として、お世話になってきた外部の方々も招いて、これまでの研究内容を発表するものです。

 


標津町役場、教育委員会をはじめ外部の方々にも来ていただきました。

  発表は、ポスター発表1件と口頭発表1件の計2件を行いました。

 

 ポスターの題材はソバの栽培についてです。ソバの生長や自家不和合性に関する形質調査を行い、その結果と考察、今後の改善点などを発表しました。

 

自信をもって発表することができました!

  口頭発表では、サトウカエデの樹液の採取と濃縮についてをテーマに発表を行いました。樹液の流出量や糖度のデータを、気温との関連に着目しながら結果をまとめました。また、濃縮後のメープルシロップの量や色の違いについても規則性を確認し、実用的な樹液の採取と濃縮に向けた内容の発表となりました。

 

難しい図もしっかり説明できました!

  これまで取り組んできた課題研究について、データをまとめて考察し、作成したポスターやパワーポイントの資料を用いながら、発表会に来てくださった方々に内容を理解していただける発表ができたと思います。

 


  質疑応答では、参加者の方から鋭い質問もありましたが、何とか答えることができ、今後の課題研究についてのヒントを得ることができました。お忙しいなか、参加してくださり、ありがとうございました。

 

 日頃から、自然環境系科目の運営にご協力をいただいている、標津町教育委員会、標津町農林課、標津町住民生活課、ポー川史跡自然公園、標津サーモン科学館の皆様に感謝申し上げます。これからもよろしくお願いいたします。

野生動物学習

12月8日(水)、2学年の自然環境系科目選択者を対象に、「エゾシカの生態と被害について」という内容で野生動物学習を行いました。

 講師は、道立総合研究機構 エネルギー・環境・地質研究所 研究員 亀井利活氏です。

 前半は、エゾシカの生態について詳しく教えていただきました。標津町にも多数生息しているエゾシカですが、詳しい生態については知らないことばかりで、とても勉強になりました。

実物の標本を使いながら分かりやすく解説していただきました。

 後半は、エゾシカによる被害について、標津町における実際の被害データも示しながら説明していただきました。調査結果から、標津町の牧草の約1/4がエゾシカに食べられている可能性があるという点が特に印象的でした。

エゾシカの被害に関する資料の説明を受けています。

 今回の出前講義では、身近な野生動物であるエゾシカについて、被害の発生状況や原因について、その生態との関わりからも深く理解することができました。

 この授業は、標津高校環境学習の一環として、標津町林課と協力して実施しました。講師の亀井氏をはじめ、協力してくださった方々に感謝申し上げます。