3月28日(日)釜石~陸前髙田~気仙沼~石巻
この日は岩手県釜石市から宮城県名取市に向けて出発です。途中、震災遺構で研修です。ジャンボタクシーで釜石を出発。タクシーは、今年仙台から宮古まで繋がった三陸自動車道を南下、途中釜石タクシーの運転手さんから当時のお話がありました。釜石で被災した運転手さんは、真っ黒な津波にのまれながら生還したそうです。途中老夫婦を救助、無我夢中で救助したそうです。自分も津波にのまれながら一命を取り留めた運転手さんの話、淡々とお話ししてくれましたが、とても身につまされる話でした。
まずは、陸前髙田。ここでは、広大な土地と10mかさ上げされた土地を実感。住宅等を建てることを禁止された地域には、まだ当時の名残を残す建物がありました。
10mかさ上げした高台から下を望むと人がとても小さく感じました。
陸前髙田の次は、気仙沼です。被災した気仙沼向洋高校を震災遺構にした伝承館へ。同じ高校ということもあり、当時の生々しい爪痕の残る学校に津波の恐ろしさを改めて実感しました。ここでは、被災地の語り部菊田さんの案内で伝承施設を見学。菊田さんも被災され、当時の辛い思い、津波が来たときの自宅の様子など話をしてくれました。見学の最後は、震災当時、避難所で行われた階上中学校の卒業式の様子の映像でした。内容は、ここでは述べませんが、とても胸にぐっとくる答辞でした。
気仙沼向洋高校の屋上にて菊田さんのお話を聞きました。
陸前髙田から次は、大川小学校へ。ここはとても有名な場所であるため、詳しい説明は省きます。語り部の鈴木さんの話を伺いました。当時小学生だった娘さんを津波で亡くされました。娘の安否を思いながら、泥の中から娘さんを掘り出し・・・とても聞いていて辛くなる内容・・・。防災教育の在り方を改めて考えさせられました。命を守るという当たり前のこと、どうすべきだったのか真剣に考えました。
語り部 鈴木さんのお話を伺いました。
大川小学校で献花をしました。
ということで、震災遺構を巡り、当時のさまざまな背景を思い描き、防災減災教育の大切さを実感する一日になりました。