先日、プランクトンネットで採集したプランクトンを検鏡し、スケッチしました。5月というと海中では、春が終わり動物たちが生き生きとし始める季節となります。今回も植物プランクトンは少なめ、でも動物プランクトンたちが元気に泳ぎ回っておりました。その中でちょっと変わった、かわいい動物プランクトンを紹介します。
まずは・・・キプリス幼生
こちらは、フジツボのノープリウス幼生が終了し、付着する最終段階に入った幼生です。気に入った場所を見つけるとそこに固着します。迷いながらその場所を探す姿は、とてもけなげです。
次は・・・ウミフサワムシ
ワムシ(輪虫)というと、水産増養殖では初期餌料として大切な生物です(シオミズツボワムシ)。尻尾みたいなところでものにしがみつき、植物プランクトンを食べています。
最後は・・・多毛類(ゴカイ)のネクトキート幼生
二つの黒い点は、つぶらな眼。まだゴカイのように体が長くなっていませんが、少しずつその体(体節)が成長していきます。泳ぎ方がうね~っとしてとてもかわいらしい幼生です。