カテゴリ:自然環境系科目

海洋教育 潮間帯の生態系

 12月12日(木)本日の学びは、潮間帯。北里大学名誉教授の加戸隆介先生にオンラインで講義を頂きました。本日は、「潮間帯とは」と「海洋外来種」の2つについて学びました。藻場学習に始まり、標津港で潮間帯の観察、ホタテ学習にサケ学習と海の学びを繋ぐとても大切な講義です。

 

 まずは、潮の満ち引きの仕組みを学び、潮間帯は、さまざまな環境ストレス要因が多く、生物にとり厳しい環境であること、でも、厳しいが故にそこには固有種が多いこと、生き物どうしの関係が複雑に絡み合った環境であることを学びました。また、潮間帯から我々にとって、さまざまなサービス(恩恵)を受けていることにも気付きました。文化的側面もあり、サケ稚魚の成長の場にもなり得ることなど多面的に捉える事で潮間帯という場所はとても重要なことも理解できました。

 後半は、海洋外来種。道東の外来種といえば、必ずあがるのがウチダザリガニです。でも、海の外来種というとあまりピンとこないと思います。今回は、加戸先生の専門であるフジツボを例に海洋外来種についてお話を頂きました。題材となったのは、キタアメリカフジツボ、北アメリカから分布を広げてきた種ではありますが、南米、南アフリカ、そして東北・北海道太平洋沿岸と分布を広げています。そして、サケ稚魚とフジツボの関係も学びました。沿岸でのサケ稚魚の餌料生物として、フジツボの幼生も利用されているのではないか?また、外来種のキタアメリカフジツボの幼生も食べられているのではないか?ということでした。

 最後は、加戸先生に質問コーナーでした。見学旅行で行った沖縄の海で見たサンゴについて、そして、暖流である黒潮のお話、温暖化と海洋大循環の関係についてとても興味深いお話を伺うことができました。

 加戸先生、ありがとうございました。本授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環として行いました。

白菜収穫

 12月10日(火)町民畑で栽培していた白菜の収穫を行いました。あたり一面真っ白になっている標津町ですが、白菜が雪に埋もれて収穫の時期を待っていました。

 土も凍り、白菜の外側も凍っています。ぎゅっと甘みが増したおいしい白菜が収穫できました。これで畑シリーズは終了です。道東の地でも豊かな畑の実りがあることがわかりました。来年以降もおいしい野菜を育てていきます。

海洋教育 サケ学習 山漬け作り 乾燥

 12月4日(水)本日から乾燥作業に入りました。

 どうやって乾燥させるかを検討した結果、倉庫の受水槽を活用することになりました。塩抜きしたサケに紐を通して、乾燥の準備をしました。乾燥の補助に扇風機を利用して、サケを吊すところまで完了です。

 ここからの乾燥具合が重要です。まだまだ、山漬けのサケ育ては続きます。

海洋教育 ホタテ学習

 12月4日(水)ホタテのシーズンとなりました。海洋教育でも標津町の名産であるホタテを素材に授業を行いました。

 新鮮な大きなホタテを教材に解剖実習です。ホタテの貝殻の左右の見分け方と殻に付着する小さな命も観察しました。そして、解剖です。ホタテ剥きで上手に貝殻からホタテを外します。まだ動く心臓、外套膜に囲まれた軟体動物特有の構造、生殖巣から消化管の観察を行いました。心臓は、2心房1心室、体の割に大きく存在感があります。そして、消化管からは、晶桿体というふしぎな消化酵素の塊も観察できました。

 この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で行いました。