カテゴリ:自然環境系科目
サケ学習 サケ稚魚の放流
4月28日(月)いよいよサケ稚魚の放流です。
サーモン科学館の西尾副館長さんに同行していただき、放流前の講義をいただきました。稚魚の健康のバロメーターとなる体色変化(背地転換)も上手にでき、これなら放流しても大丈夫とお墨付きをいただきました。
これから長い旅となるサケ稚魚たち、元気に育って4年後、標津川に戻ってきてほしいと願っています。半年続くサケ学習もこれで最終回となりました。
本授業は、日本財団海洋教育パイオニアスクール単元開発の一環で実施しています。
サケ学習 サケ稚魚の飼育管理
4月23日(水)サケ稚魚の測定を行いました。そろそろ放流サイズの5cm、1gに近づけなければならない大切な時期、果たして結果はいかに・・・。
手慣れた作業でサケ稚魚の測定です。体重は、少し増えてきましたが、まだまだ1gには達しません。体長は、5mmほど足りていませんでした。今週から水温を10℃まで上げて、餌の食いを促進しているんですが、体重の増加が見られません。餌の不足?与える時間?いろいろと考えることが出てきます。あと1週間ほど飼育して、標津川へ放流します。
自然環境系コース2年生 春の森散策
4月18日(金)4月に入り雨の日が続く中ようやく本日晴れ間が見えました。春の陽気に誘われ、本日は、森の春を探しに”望が丘公園”へ。
所々雪が残っていますが、春の音が聞こえてきました。エゾアカガエルの鳴き声、ウグイスの声、そして、春の色もちらほらと・・・。最初に咲き始めるフキノトウ、生徒は、開いていない花房をみてメロンパンみたい!と想像力を働かせておりました。そして、黄色い花のフクジュソウが見頃を迎えていました。湿地には、ギョウジャニンニク、ザゼンソウが現れ、ミズバショウの芽吹きも観察できました。
林道では、タテハチョウの仲間も観察でき、春の訪れを感じることができました。きのこの山のほだ木には、小さな椎茸が芽吹いていました。
サケ学習 サケ稚魚の飼育管理
4月16日(水)サケ稚魚もすくすく育ってきました。本日も体重と体長の測定です。サケ稚魚の姿もりりしくなってきました。
現在、0.5gで45mmまで成長しています。1gで5cmまでもう少し。体重がやや低めとなっているので,餌の量を少し増やし、成長を促したいと思います。
学校パンフレット用の撮影もあり緊張した授業でした。
自然環境系コース2年生 樹液を採りに行きました
4月11日(金)2年生の自然環境系コースの授業が始まりました。真新しいフィールドノートを手に早速フィールドに出かけてました。
この時期は、「樹液」の授業。まだメープルの樹液が採れそうなので、装置を設置しました。穴を開けると樹液がポタポタ出てきました。これからは、シラカバの樹液も出てくるシーズンとなりますので、いろんな樹木の樹液を調査してみたいと思います。
標津の春も進んでいるようです。河原のヤナギの木には、もしゃもしゃした毛虫のような花が咲いていました。これから次々に花が咲きそうです。
サケ学習 サケ稚魚の飼育管理
サケ稚魚が孵化してから、定期的に体長(全長)と体重を測定しています。本日2月26日も測定を行いました。予想では、そろそろ浮上して摂餌を始める時期のはず・・・。
サケ稚魚を1月から約2週間おきに写真を撮ってあるので並べてみました。腹部の卵黄がだんだん小さくなるとともに胚(稚魚の部分)が大きく成長し、今日の観察では、腹部の卵黄がほぼ見えなくなるほど吸収されていました。腹部がもう少しでくっつきます。
積算水温約820℃、摂餌目安の900℃までもう少しですが、腹部の様子を観察して、給餌を始めたいと思います。
自然科学部 オショロコマプロジェクト 発眼卵
1月29日(水)本日オショロコマの発眼卵を受け取りました。この発眼卵は、昨年12月16日にサーモン科学館で部員たちによって人工授精した卵となります。あの日から1ヶ月とちょっと。サーモン科学館の仁科さんのおかげで無事発眼卵までたどり着きました。今回無事発眼まで至った卵数は、36粒。このうち半数の18粒を標津高校の水槽で管理します。
届けてもらった発眼卵見て、ニコニコの部員たち。丁寧に孵化用の水槽に移しました。自分たちでオショロコマを釣って、学校で飼育して、熟した成魚から採卵、採精して、喜びもひとしおです。
今日は、卵の管理や観察ポイント、孵化までの積算水温について仁科さんに教わりました。積算水温から推定すると来週にも孵化するのではないかという感じなので、楽しみに観察を続けていこうと思います。
自然環境系コース 課題研究発表会
1月27日(月)5,6時間目に令和6年度課題研究発表会が行われました。日頃活動でお世話になっている町の方々にご参加いただきました。
今年の課外研究テーマは、①2年間の活動内容のまとめ ②キタワセソバの栽培における有機肥料の効果」 ③カルシウム肥料がハナシベツの塊茎収量に与える影響 の3本でした。
緊張の中、生徒は、作り上げた原稿とスライドを使って発表しました。発表後の質疑には、上手に返答できるか不安でしたが、なんとか発表をやり遂げました。
参加していただいた皆さんから、今後に向けてのアドバイスや後輩に引き継いでさらによい探究になるようお言葉をいただきました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
海洋教育 鮭山漬け学習 根室海峡鮭茶漬け編
1月24日(金)3,4時間目 海洋学習で取り組む鮭の山漬け学習の最終回が行われました。最終回は、食文化の伝承です。本日の講師は、標津町内でガイド業を営むAmutoki代表の齋藤さんにお願いいたしました。そして、山漬け講師!?のサーモン科学館の西尾さんにもお越しいただきました。
今日は、「根室海峡鮭茶漬け」と題して、根室海峡の旨い出汁と山漬けのおいしい授業となりました。まずは、自分たちで作った鮭の山漬けを贅沢に輪切りにして、こんがりと焼き上げます。その間に、うまみの学習。羅臼昆布出汁、ホタテ出汁、椎茸だし、さけ節出汁と飲み比べをしました。出汁は、合わさることでさらにうまみが増すことやその成分について学びました。
鮭が焼き上がったところで、まずは、そのまま焼いた山漬けを食べました。普通に食べる鮭の切り身とは異なる深いうまみがじわぁ~としみだしました。そして、自分でブレンドした出汁を温め、山漬けで鮭茶漬けにしました。鮭のうまみと出汁のうまみが相まって、それはそれは、おいしい鮭茶漬けとなりました。
生物学的な鮭、産業としての鮭、文化としての鮭、鮭からの学びは、まだまだ深まりそうです。この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発の一環で行われました。Amutokiの齋藤さん、サーモン科学館の西尾さんにあらためてお礼申し上げます。
海洋教育 サケ学習 サケ稚魚孵化
12月23日(月)サケ稚魚が孵化しました。翌24日(火)には、ほぼすべての発眼卵が孵化しました。孵化直後に見られる泡・・・無事稚魚たちが孵化した証です。
本日の自然環境系コースでは、サケ稚魚の観察です。孵化したばかりのサケ稚魚は、大きな卵黄を抱えています。注目してもらいたいのは、魚体です。これから、卵黄を吸収しながら、稚魚は成長します。すべての卵黄を吸収した頃に浮上して泳ぎ出します。栄養を吸収するだけの体から、餌を食べ消化することができるからだへ、浮き袋が成長して、浮上できる体に変化するサケ稚魚の成長を学んでほしいと思います。
海洋教育 潮間帯の生態系
12月12日(木)本日の学びは、潮間帯。北里大学名誉教授の加戸隆介先生にオンラインで講義を頂きました。本日は、「潮間帯とは」と「海洋外来種」の2つについて学びました。藻場学習に始まり、標津港で潮間帯の観察、ホタテ学習にサケ学習と海の学びを繋ぐとても大切な講義です。
まずは、潮の満ち引きの仕組みを学び、潮間帯は、さまざまな環境ストレス要因が多く、生物にとり厳しい環境であること、でも、厳しいが故にそこには固有種が多いこと、生き物どうしの関係が複雑に絡み合った環境であることを学びました。また、潮間帯から我々にとって、さまざまなサービス(恩恵)を受けていることにも気付きました。文化的側面もあり、サケ稚魚の成長の場にもなり得ることなど多面的に捉える事で潮間帯という場所はとても重要なことも理解できました。
後半は、海洋外来種。道東の外来種といえば、必ずあがるのがウチダザリガニです。でも、海の外来種というとあまりピンとこないと思います。今回は、加戸先生の専門であるフジツボを例に海洋外来種についてお話を頂きました。題材となったのは、キタアメリカフジツボ、北アメリカから分布を広げてきた種ではありますが、南米、南アフリカ、そして東北・北海道太平洋沿岸と分布を広げています。そして、サケ稚魚とフジツボの関係も学びました。沿岸でのサケ稚魚の餌料生物として、フジツボの幼生も利用されているのではないか?また、外来種のキタアメリカフジツボの幼生も食べられているのではないか?ということでした。
最後は、加戸先生に質問コーナーでした。見学旅行で行った沖縄の海で見たサンゴについて、そして、暖流である黒潮のお話、温暖化と海洋大循環の関係についてとても興味深いお話を伺うことができました。
加戸先生、ありがとうございました。本授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環として行いました。
白菜収穫
12月10日(火)町民畑で栽培していた白菜の収穫を行いました。あたり一面真っ白になっている標津町ですが、白菜が雪に埋もれて収穫の時期を待っていました。
土も凍り、白菜の外側も凍っています。ぎゅっと甘みが増したおいしい白菜が収穫できました。これで畑シリーズは終了です。道東の地でも豊かな畑の実りがあることがわかりました。来年以降もおいしい野菜を育てていきます。
海洋教育 サケ学習 山漬け完成
いよいよ山漬け完成です。
いい感じに干しあがりました。見た目も綺麗な鮭の山漬け。この後は、食べます。来年になりますが、山漬けを食べる文化を学びます。伝統食を守り伝えることも鮭の聖地の大切な役割です。
海洋教育 サケ学習 山漬け作り 乾燥
12月4日(水)本日から乾燥作業に入りました。
どうやって乾燥させるかを検討した結果、倉庫の受水槽を活用することになりました。塩抜きしたサケに紐を通して、乾燥の準備をしました。乾燥の補助に扇風機を利用して、サケを吊すところまで完了です。
ここからの乾燥具合が重要です。まだまだ、山漬けのサケ育ては続きます。
海洋教育 ホタテ学習
12月4日(水)ホタテのシーズンとなりました。海洋教育でも標津町の名産であるホタテを素材に授業を行いました。
新鮮な大きなホタテを教材に解剖実習です。ホタテの貝殻の左右の見分け方と殻に付着する小さな命も観察しました。そして、解剖です。ホタテ剥きで上手に貝殻からホタテを外します。まだ動く心臓、外套膜に囲まれた軟体動物特有の構造、生殖巣から消化管の観察を行いました。心臓は、2心房1心室、体の割に大きく存在感があります。そして、消化管からは、晶桿体というふしぎな消化酵素の塊も観察できました。
この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で行いました。
海洋教育 鯨類学習
11月28日(木)5,6時間目、本日は、海洋教育の一環として、鯨類学習を実施しました。いま、サケをテーマに学びを進めているところですが、さらに知見を広げるための学習です。
本日の講師は、北大厚岸臨海実験所の鈴木特任助教です。本校の鯨類学習では、毎回お世話になる海棲哺乳類の専門家です。
早速、授業スタートです。本日は、海獣の中でもクジラとラッコの2テーマで講義を頂きました。海洋生態系におけるクジラの役割、どんな生活をしているのか、他の生物とはどのような関わりがあるのかとてもわかりやすく説明をしてくれました。クジラがいることは、他の生物たちの生活を支える事にも繋がることを学びました。また近年は、海域から陸域への有機物の運搬が少なくなっているようで、この先どうなるのか心配になりました。
道東では、最近増えてきているラッコについても教えて頂きました。その大きさや食べる量、体の脂肪の話などとても興味深い講義でした。かつて商業的に捕獲され減少したラッコですが、これからも日本の海でみられたらいいですね。
本授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で行われました。鈴木先生ありがとうございました。
海洋教育 サケ学習 山漬け作り
11月26日(火)本日は、外部講師をお招きしてサケの山漬け作りです。講師には、標津サーモン科学館西尾さんにお越し頂きました。地域の食文化を学ぶ海洋教育です。
まずは、山漬けについて・・・標津番屋屏風にも描かれているんですね。サケを運ぶアイヌの人々、山のように積み上がった塩蔵されたサケ、当時から重要な交易品だったようです。なんで山漬けなのか・・・サケが山のように積み重なっていた様子がその由来のようです。貴重な塩を使って、標津の特産のサケをつけ込み、本州へ送っていたんですね。
早速、サケを捌きます。本日のサケは、船上一本締めのサケ。鮮度がピカイチです。エラを取り、内臓だして、綺麗にします。大きなサケに手こずりましたが、なんとか捌くところまで終了。
次は、場所を変えて塩を擦り込みます。これが大切。オーストラリア産の粗塩をサケにまんべんなく擦り込みます。擦り込みがおわったらサケを並べて重しをします。山にするほどのサケがないので、ブロックで重しをしました。これで本日の作業は完了です。
最近、食卓に上がるサケって、輸入されたサケ(アトランティックサーモンなど)や養殖の鮭(銀鮭やニジマス)が多くなっていますね。講師の西尾さんからの言葉で
「「鮭を利用する文化」その文化を継承していかないと鮭との付き合いも希薄なものになっていってしまう」
とおっしゃっていたのが印象的でした。いつまでも日本で採れたおいしい鮭の切り身が食卓にあがっていてほしいものですね。
本日の授業は、標津町サーモン科学館の協力と海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で実施しました。
海洋教育 サケ学習 産卵行動学習
11月15日(金)本日は、サーモン科学館にて鮭の産卵行動学習を行いました。この季節だけ、魚道水槽で観察が可能な鮭の産卵行動。間近で産卵をみて、館長さんの解説付きというなんともスペシャルな授業です。
そして、本日の講師は、このペア。
昨日も産卵しており、本日3回目の産卵ということでした。背中には、データロガーが取り付けられ、産卵行動を逐一記録されています。魚道水槽には、2ペアのサケがセットされており、どちらもいつ産卵してもいい状態。一連の産卵行動をじっくり見つめて、40分後、最初の産卵、その後まもなく隣のペアも産卵してくれました。期待通りの学びでした。
市村館長からは、サケの行動を観察しながら、その行動の意味を説明いただき、産卵行動をより深く学ぶ事ができました。最後に、鮭の聖地の物語の展示を見学、市村館長からは、標津とサケの関わりについて、文化面からの学びを頂きました。サケは、生物学的にも、環境的にも、文化的にも標津と切っても切れない大切な存在なんですね。
この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で実施されました。
海洋教育 サケ学習(人工授精)
10月23日(水)自然環境系コース2年生の3名が標津町サーモン科学館にてサケ学習を行いました。毎年、実施していただいているサケ学習ですが、鮭の聖地のための大切な学びとなります。学習の内容は、サケの人工授精と解剖です。
本日の講師は、サーモン科学館の仁科さんです。まず、仁科さんから教えていただいたのが、サケの締め方。アイヌの文化では、サケが泣いて神の国に帰らないように、木の棒で一気に絞め、サケを苦しませないということを第一に考えていたそうです。
早速、サケの人工授精です。採卵刀で腹部を切開し、二人一組で卵を取り出します。オレンジ色に輝く綺麗な卵でした。そして、受精。オスの精子を混ぜて、そーっとかき混ぜ、全体に行き渡らせたら水につけます。この時点で受精が起こります。卵門に達した精子が、卵に入り込みます。命の神秘を感じます。
最後は、解剖です。サケの形態と脊椎動物の進化の話をしていただきました。サケから両生類、は虫類と進化して哺乳類へ、想像を膨らませて話を聞くことができました。5感の話では、魚の味覚の不思議を教えていただきました。体の表面で味がわかるってどういう感覚なんでしょうか。
最後に受精後の卵の堅さを確認。受精前のしっとりした卵から、水を吸い弾力があるいわゆるプチプチした感じの卵になっていました。
今年も無事に人工授精を行う事ができました。次は、発眼卵の飼育管理です。1ヶ月後の受け取りまでに学校の水槽を準備して、サケの発眼卵を待とうと思います。
本授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で行われました。
キノコの山 シイタケが出てきました
10月22日(火)本日の探究基礎は、キノコの山の手入れをしました。
山のほだ木から次々とキノコがにょきにょき生えてきています。今日は、綺麗なシイタケが出てきていました。クリタケと合わせて収穫できました。秋のシイタケのシーズンも始まりました。
そして、ここのところちょくちょく顔を出してくれるのがシマリス。今日も、頬袋を一杯にしたシマリスがちょろちょろしていました。枯れ葉をくわえていたので、きっと冬ごもりの準備でしょう。あと少しで雪も降る季節になりますね。シマリスが季節の移ろいを教えてくれました。
自然環境系 ニンジンの収穫
10月18日(金)は、ニンジンの収穫と畑仕舞いを行いました。学校の畑のニンジンは大きく育ってくれました。
町民畑は、ソバの刈り取りも終わり、そのままになっていたところを綺麗に整地。来年に向けて準備を進めました。
自然環境系 キノコの本伏
10月15日(火)秋も深まり、そろそろ仮伏していたシイタケとナメコを本伏しなければということで、本日は、キノコの山の管理です。山に入ると、今日はゲストがお出迎えしてくれました。かわいいシマリスです。頬袋に目一杯餌を詰め込んで喉元まで膨らんでいます。秋の貴重な食料を溜めているシマリスでした。
キノコの山も秋模様。埋めていたクリタケのほだ木からは、綺麗なクリタケがにょきにょきと・・・そして、春先に立てかけたほだ木からもクリタケが・・・えぇぇぇ?間違っていました。シイタケと思っていたのがクリタケでした。ということで、急遽クリタケを埋没させる場所を整地しました。
今日は、ナメコにクリタケ、シイタケと秋のキノコを収穫できました。
自然環境系コース 花標津収穫
9月18日(水)いよいよジャガイモの収穫です。標津の品種であるジャガイモの”花標津”を収穫しました。今年の探究課題は、ジャガイモの肥料効果です。肥料による芋の肥大効果を確かめるのが目的です。
茎にびっしり付いたジャガイモ。大きさは、バラバラですがたくさん採れました。次回は、データ集めです。すべてのジャガイモの重さを量り、肥料効果を確認したいと思います。
自然環境系 ソバの刈り取りと大根収穫
9月10日(火)本日は収穫時期を迎えた町民農園のソバの収穫をしました。今年は、花はたくさん付いているのですが、実入りがいまいちなようです。受粉がうまく出来ていなかったのかも知れません。収穫時期も迎えましたので、本日は、みんなでソバの刈り取りを行いました。鎌の使い方も上手になってきました。
そして、畑で栽培していた大根です。大分肥大してきたので2本収穫しました。大きく育った立派な大根が実りました。
本日の収穫
2年生の探究基礎で栽培管理している畑、本日もたくさん収穫できました。
いよいよトウモロコシがいい感じに実りました。大きなトウモロコシが豊作です。
そして、トマトがついに赤く実りました。今まで、この畑ではトマトは赤くならない!と言われ続けていましたが、今年は、甘くておいしいトマトが実りました。
また、今までスナップエンドウとサニーレタスを栽培していた畝を崩し、新たな畝を作り直しました。今回は、すべて生徒たちの手で行いました。最後に新しいマルチシートをかけて、孔を開け、白菜の苗を定植しました。3人で力を合わせ、畝を作りマルチを張れるまで成長しました。よく出来ました。
自然環境系コース トウモロコシと言えば・・・
自然環境系 2年生の授業で育ているトウモロコシがとても立派に生長し、いよいよ収穫となりました。
あれ、これ、この感じどこかで見たような・・・やりたくなりますね、これ。
工藤先生へという気持ちを込めて、最初の1本は担任の先生へプレゼントしました。
トウモロコシにズッキーニ、カボチャも膨らんでます
7月23日(火)夏休み直前の2年生の環境系は、畑の管理。実は・・・数日前に畑をキツネに荒らされてしまい、植えたばかりの白菜やナスの苗をぐちゃぐちゃにされてしまいました。シカに続きキツネです。自然との共生がいかに難しいか・・・実感。
ということで、白菜の苗を植え直し、新たに白菜の苗作りを始めました。作物達は、ここ数日の高温と日照ですくすくと育っています。その中でも夏野菜のズッキーニが収穫できるまでになり、トウモロコシは、中心に花芽が見えてきました。カボチャは順調に蔓を伸ばし、至る所に雌花が付いています。
夏休み中にシカもキツネも来ないことを願っています。
開花 綺麗なジャガイモの花
7月18日(木)いよいよ花の季節となりました。
よく育ったジャガイモは、綺麗な花を咲かせてくれました。生育も良く収穫も期待できそうです。肥料効果の実験も合わせて行っています。どんな結果になるか塊茎が答えを教えてくれます。楽しみです。
ソバの被害とイチゴのランナー
本日の2年生の自然環境系では、畑の管理を行いました。手入れも丁寧に行って、例年以上に作物も順調です。本日は、ニンジンの間引きと草抜き、ピーマンとナスの定植を行いました。
そんななか・・・「あれ?」トウモロコシの一株が・・・先端部分がなくなっています。さらに・・・ソバも食べられた形跡が・・・。今年の探究データー用のソバが・・・無残です。容疑者は・・・おそらくシカ。最近グランドにシカがいるなぁと思っていましたが、ついに畑まで来たようです。これ以上の被害を出さないように、厳重に防鳥テープを張り巡らせ、シカやカラス被害の軽減つながるよう対策をしました。
イチゴは、葉を青々と茂らせてきました。そして,ランナーが伸びてきました。来年のイチゴのために元気な走出枝を育てたいと思います。ジャガイモは、いよいよ開花です。ハナシベツの綺麗な花が咲いてきました。
イチゴとソバの観察です
7月1日(月)イチゴが膨らんできました。
早いものは、もう赤みもあり、食べ頃までもうちょっと。標津の寒さにも耐え、定植してくれたイチゴたち。これからの実りが楽しみです。カラスにいたずらされないように防鳥テープでガードしました。
今年の課題研究のテーマとしているソバ、本葉が展開してきたタイミングで形質を調査しました。丈、葉の数などこれからのデータを集めました。
宇陀紙 紙すき体験 ノリウツギ学習
6月28日(金)標津町文化会館にて2年生3名で紙すき体験と宇陀紙の勉強を行いました。
標津町で取り組んでいるノリウツギの産業化、3年生は、それにともなうノリウツギの調査をこれから始めることになります。町全体で取り組み、国の文化財を守るという大切な役割を持続的に続けて行くために、高校生ができる事で協力していきたいと思います。
2年生は、初めての紙すきでしたが、福西さんのご指導の下、綺麗な和紙をすくことが出来ました。
海洋教育 藻場学習
6月26日(水)海洋教育パイオニアスクール単元開発として取り組む鮭の聖地の物語がはじまりました。海の豊かさを学ぶ第1章。本来なら干潟の学びから始まるところでしたが、雨で中止。今回やっと海洋実習に取り組む事が出来ました。
本日は、標津町海の公園での実習です。そして、今回の講師は、学社協働として標津町サーモン科学館の副館長西尾様にご協力を頂きました。稚魚採集では、その名を知れた地域の海のスペシャリストです。
まずは、ご挨拶。
早速、胴長に履き替えて、まずは、生き物を探します。すぐ目に付くのは、カニの仲間。今回は、ケフサイソガニ、イソガニ、モクズカニの3種。しかもメスは、抱卵していました。西尾さんは、次々と魚を掬ってきます。西尾さんから稚魚がいるポイントを教えてもらいみんなでチャレンジすると・・・イソバテングやギンポの仲間が次々と掬えました。藻に隠れている魚も好みの藻があるらしく、藻と魚の微妙な関係を学ぶ事が出来ました。ヤドカリの仲間(テナガホンヤドカリ)も藻場から次々出てきました。さらに、ヘラムシの仲間やワレカラの仲間、小さなエビにアミ類まで採集できました。
慣れてくれば、どんどん生き物が集まってきます。
付着する生物では、外来フジツボであるキタアメリカフジツボや在来種のキタイワフジツボを観察して、岩にへばりつくコケムシや管棲ゴカイの仲間、カキ、タマキビの仲間やエゾボラ等の巻き貝やカサガイの仲間を観察しました。海藻も観察することが出来ました。緑藻のアナアオサや褐藻のコンブ類、紅藻のフノリなど多様な藻類が見られました。
今回は、サーモン科学館とのコラボ企画となりましたが、魚の専門家が加わることで、生徒達のモチベーションもアップ。楽しい実習となりました。次年度からも恒例企画として学社協働を推進していきます。西尾さんありがとうござました。
本授業は、日本財団海洋教育パイオニアスクール単元開発の一環として行われています。
季節外れの・・・
ナメコが発生。
6月の冷涼な気候がナメコを呼び出したようです。今年は、春シイタケが豊作でしたが、ナメコまで出てくるとは思ってもいませんでした。
キノコの山 ほだ木の管理
6月14日(金)2年生の自然環境系科目の授業は、キノコのほだ木を見に行きました。
何とナメコのほだ木からシイタケが・・・
近くのシイタケのほだ木から胞子が飛んだのでしょうか???
キノコの山の管理は、ほだ木の整理整頓です。
立てかける棒を作り、ほだ木を立てかけます。これで綺麗にシイタケも育ってくれることでしょう。キノコの山のほだ木の管理、まだまだやることがたくさんです。
ノリウツギ学習
6月14日(金)ノリウツギに関する学習会を行いました。今回の講師は、標津町にお住まいの鈴木先生です。植物の専門家でもある東北大学名誉教授の鈴木先生です。
高校生に向けて、標津町のノリウツギについてわかりやすく講義をしていただきました。なんでノリウツギなのという素朴な観点からノリウツギが日本の文化財を守る為の重要な役割をになっていること、標津町には、ノリウツギが多く生育していることを学びました。
そして、ここからがポイント。このノリウツギを持続的に将来も安定して供給していくためにどうするべきなのか、そのために今やらねばならないことを教えていただきました。萌芽再生によるノリウツギの再生産、萌芽再生と成長についての基礎データの集積が今の課題。これを高校生達が担うことで、標津町のノリウツギを大切な資源として活用出来るに違いありません。
ということで、ノリウツギ・・・高校での課題の1つとなりそうです。調査が楽しみになってきました。
裏山散策 クロユリを探せ
6月11日(火)ギョウジャニンニクを採った裏山へクロユリ探しに行きました。
森は、すっかり初夏。さてクロユリは見つかるのでしょうか。
いつもの木道に行ってみると、木道の近くでクロユリ発見。
早速、計測です。高さや花の付き方などデータを集めます。さらに木道を進むと、湿原の食虫植物であるモウセンゴケが見られました。初夏の花であるエゾカンゾウも咲き始めました。
クロユリの花 両性花 雄花
6月3日(月)学校前の体育館の裏に毎年花を付けるクロユリがいよいよ開花しました。
独特な香りが漂いますが・・・それはまぁ我慢。
クロユリの花を観察して下さい。違いに気付きましたか???
どこかが違います。どこが違うか探してみて下さい。
森林学習 ほだ木作りです
5月8日(水)本日は、毎年恒例のほだ木作りです。今年は、川北の森林研究会の皆さんと一緒に作業をしました。
まずは、森とキノコの関係について学習です。間伐材の有効利用には、このほだ木が最適。キノコも食べれるし、森に間伐材も戻っていく、グリーンカーボンの循環を考えると利に叶っています。
木に菌を植えるポイントと植え方を教えてもらい作業に入りました。電動ドリルで千鳥に孔を開けます。ちどりって???キノコの菌糸が伸びやすいように気をつかいます。
次は、コマ打ちです。あらかじめ菌の廻っている駒を孔に一つ一つ入れて打ち込みます。打ち込みかたも大事、深すぎず浅すぎず、手際よくです。
無事、駒打ちも終わり、ほだ木が完成です。
今年も学校の森の中でほだ木の管理が始まります。ご協力頂いた皆様ありがとうございました。
海洋学習 チカの干物作り
先月のアイスフィッシングで頂いたチカ(釣ったのは、ガイドの皆様)で干物作りに挑戦です。アイスフィッシングでは、ガイド協会の皆様からおいしいチカの干物を頂き、これは、自分たちでも作らねば・・・ということでチャレンジ!
干物の味付けは、シンプルに塩水漬け。生徒は、何%の濃度がおいしいのか?調べながらそれぞれで決めた濃度で味付けをしました。さらに、開きにしたいという声もあがり、開きにも挑戦しました。チカのお腹には、卵がたっぷりと詰まっていました。春に向けての産卵準備を迎えているんですね。
さて、次の工程は、干して食べる!ということで、どんな味になったのか楽しみです。
シカ学習
2月28日(水)の2・3校時に、探究基礎を選択している2年生を対象にシカ学習を行いました。
今回の講義はオンライン形式で、北海道立総合研究機構の亀井 利活氏に授業をしていただきました。テーマは「エゾシカの生態と被害」です。
前半ではエゾシカの生態について、クイズも交えながらわかりやすく解説していただきました。
モニターを使いオンライン形式で実施しました。
後半では、エゾシカによる被害について、特に90年代以降から増加してきていること、道東では牧草を食べられてしまう被害が多いことなどを解説してくださいました。また、標津町における被害やその調査についても教えていただきました。
画面を見ながら要点をメモしていました。
今回のシカ学習では、エゾシカの生態や身近に起こっている被害について理解することができました。今後は、エゾジカによる被害の調査にも協力できたらと考えております。
この授業は、標津町役場農林課の協力により実施しています。お礼申し上げます。
サケ稚魚飼育中
2月に入り、孵化したサケ稚魚が浮上を始めました。予定していた積算水温480℃で浮上。サケは、水温に正直に応えてくれます。浮上した稚魚は、餌を食べ始める事ができるので、餌やりの準備です。
まずは、浮上したときの体重と体長を測定しました。体重は、0.30gでしたので、6℃飼育での給餌量を計算しました。徐々に餌にも慣れて食べてくれることと思います。
そして、2月27日(火)2回目の体重測定です。給餌開始が2月15日ですので13日目となります。体重は、0.375gと0.075g増加していました。餌を食べて、成長しているようです。
今後は、徐々に水温を上げ、給餌量を増やし、餌の粒径を大きくしながら、元気なサケ稚魚を育てていきたいと思います。
海洋教育 アイスフィッシング
2月8日(木)5,6時間目 氷の下の生態系を理解する!ためのアイスフィッシングに挑戦しました。今回の場所は、野付湾。結氷した野付湾は、雪原が広がりとてもきれいです。寒さが厳しくなってきましたがお昼には穏やかな日差し、青い空と白い雪原とても贅沢な景色の中授業がスタートしました。
本日は、標津町観光ガイド協会の皆様にご協力をいただき、アイスフィッシングのサポートをしていただきました。まずは、皆さんにご挨拶。ガイド協会の皆さんが事前に釣りの準備を整えていただいたおかげでスムースに始まりました。
本日の狙いは、チカ。野付湾でみんなが狙う魚です。
釣果は・・・ぽつぽつ。でも大きなチカが釣れると生徒たちの歓声が上がります。寒い中、それぞれあたたかい飲み物を飲みながら、そして、ガイド協会の方から焼きチカの差し入れもいただきました。寒いなか、はふはふして食べるチカの干物は、とても美味しく、体が温まりました。
氷の上での授業はきっと日本中でここだけの特権!大自然の中で貴重な体験学習ができました。本授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発の一環で実施しております。
授業にご協力いただいたガイド協会の皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。
海洋教育 サケ発眼卵の孵化
12月6日(水)本日サケの水槽を観察すると、白い泡が・・・もしやこれは、とおもい確認すると、サケが孵化しているではありませんか!
ということで、本日の授業は急遽、サケの孵化稚魚の観察です。おおきな卵黄をお腹に抱え、ごろんとしている鮭の稚魚。透き通った体には、背骨が見えます。大きな目がくりくりとしている、とてもかわいいサケの稚魚を観察できました。
ちなみに受精日は、10月5日、本校に発眼卵として預かったのが11月14日、そして、き本日孵化となりました(まだ孵化していない卵もありますが・・・)。
ちなみに今回の孵化までの積算水温479℃となってます。
海洋教育 サケ発眼卵の飼育スタート
11月14日(火)本日サーモン科学館へサケの発眼卵を受け取りに行きました。10月6日に生徒達の手で人工授精させた卵に久々に対面です。じっくりとサーモン科学館で育ち、現在発眼卵の状態まで成長しました。
発眼卵の扱い方、飼育管理の方法、留意点を科学館の仁科さんに教えてもらい、約200粒の発眼卵を引き取りました。これから学校の水槽で飼育管理がスタートします。さて、いつ卵から孵化するでしょうか。これからの成長が楽しみです。
ついでに、本日オショロコマの成熟状態を仁科さんと確認しました。1匹はメスみたいです。腹腔内の卵を確認することができました。もうちょっと成熟を進める必要がありそうです。
標津湿原保全活動
11月13日(月)5,6時間目 標津湿原にて保全活動を行いました。コロナ禍前にも取り組んでいた標津湿原に侵入してきたトドマツ抜きです。相当数を以前抜いていたのですが、まだまだ湿原を見渡すとトドマツが残っています。
本日の講師は、ポー川史跡自然公園の斉藤さんです。トドマツの見分け方を習い、いざ湿原へ。普段は立ち入ることができませんが、今回は特別。足の踏み場にも気を遣いながらトドマツを抜きました。一人2~3本、短時間でしたが、トドマツ抜きをがんばりました。
抜いたトドマツはどうするか?SDGsの観点からも、抜いて処分して終わりでは、トドマツがもったいない。そこで、紹介していただいたのがアロマオイルです。トドマツを精製して、トドマツウォーターやオイルが抽出できるのです。これなら、抜いたトドマツも再利用できます。さて、作ったオイルはどう活用しましょうか?これからの課題ですね。また、湿原にトドマツが侵入している現状を標津湿原の歴史から紐解き、今必要な保全活動についても考えていきたいと思います。
海洋教育 サケ産卵行動学
11月6日(月)本日は、3年生選択生物の生徒5名で「行動学」の学習を行いました。もちろん、場所は、サーモン科学館。
生物の教科書に出てくる「固定的動作パターン」の学習を中心に身近なサケをテーマに学習を行いました。
鮭の聖地の物語を生物学的視点で学びます。
毎年、この授業に合わせペアリングをしていただき、産卵行動が観察できるように調整していただいている科学館の職員の皆様のおかげで、今年は、到着早々に産卵行動を見学できました。
市村館長の専門的な話を聞きながら、さらにもう1ペアーの産卵行動が進行して、産卵を見ることができました。
なんと今年は、2度も貴重なシーンを見ることができました。
生物選択している生徒にむけて、サケを通して深い生物学的な学びを展開し、実物から学ぶこの授業は、日本で唯一ここだけの特権です。
教科書の学びを超えた学びがここにはあるんだなぁと実感する時間でした。
毎年ご協力いただいているサーモン科学館の皆様に感謝を申し上げます。
この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で実施しています。
森林学習 キノコの季節到来
10月24日(火)キノコの収穫です。
道東らしい朝の冷え込みの本日は、キノコの山へ行きました。例年だと9月末には、キノコが発生するところなんですが、今年は、なかなか発生しませんでした。
本日はどうなのか!?ということで、ほだ木を見に行きました。
見事にナメコとクリタケ、シイタケがにょきにょきしておりました。やはりキノコにとって寒暖の差が重要だということがわかりました。
例年より遅いキノコの季節がやってきました。
ソバ収穫 終わりました
10月25日(水)ようやくソバの収穫が終わりました。
町民畑、学校の畑と2カ所で行っていたソバ栽培。ようやくすべてのソバを刈り終わりです。今年は、成長がとても良く人の背丈になるほどの茎丈になる個体も見られ、びっくりです。倒伏してしまったソバも多く収穫が難しい年でもありました。
この後は・・・脱穀と選別、種だけ綺麗に分ける作業が待っています。
ソバ収穫
10月13日(金)ようやくソバの収穫が始まりました。雨、時間割・・・さまざまな要因で刈り取りが遅れていたソバ畑ですが、ようやく刈り取り作業が始まりました。ソバの実の黒化率は100%、収穫時期を逸したところは否めませんが、丁寧に刈り取りました。倒伏しているソバも多く、脱粒する種も多いため丁寧に!!
まだまだ、残りもあるので、しばらくは刈り取り作業です。
海洋教育 サケ学習(人工授精)
10月5日(木)標津サーモン科学館にて「サケ学習」に取り組みました。鮭の聖地の物語が始まる標津町ならではの学習です。
今回は、自然環境系2年生でサケの人工授精と解剖実習、生理学から経済学まで幅広い学びが展開されました。本日の講師は、学芸員の仁科さん。お互い緊張しながら実習が始まりました。
サケの説明をする仁科学芸員
まずは、サケの送り方。送る=絞める、サケを神の国に送る方法を学びました。送るときは、苦しませず、一気に、サケからの恵みに感謝して。
次は、採卵です。特殊なナイフ(採卵刀)を用いて、開腹し、オレンジ色の卵を取り出します。
採卵後は、人工受精です。水分が受精率を下げる要因ともなるので、水分に気をつけて、そして丁寧に精子と卵を混ぜ合わせます。そして、いよいよ受精の段階。混ぜ合わせた卵を水槽にそっと入れ、精子の動きを促します。うまく受精できたかな。
丁寧に扱います。 そっと水に入れて受精完了
受精後は、しばらく安静にします。その間に卵の変化を確かめたり、魚類の進化、感覚器官、内臓の観察を行いました。受精卵は、はじめは柔らかく落としても弾みませんが、1時間後に同じ事をしてみると・・・弾みました。卵の膜が硬化したようです。
あっという間の2時間の実習。鮭の聖地の物語はたくさんの学びをもたらしてくれました。受精卵は、11月~12月に本校へ移し、発眼卵の管理から孵化、稚魚の飼育に続きます。
この授業は、標津サーモン科学館の協力と海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で行われています。
ほだ木の管理
自然環境系では、現在シイタケ、ナメコ、クリタケの3種類のキノコを育ています。すべて原木栽培です。
クリタケのほだ木の場所が、ここ最近湿地のように水が上がり、ズブズブになってきてしまい、ほだ木の管理がしにくい状況になっていました。
そこで本日は、ほだ木の移動です。なれない一輪車を押して、みんなですべてのほだ木を移動させました。お疲れ様でした。
海洋教育 プランクトン学習
7月、標津の海もすっかり夏模様となりました。そして、海での活動に気持ちの良い季節となりました。
今回は、海洋教育である春の干潟の生物学につづく、夏のプランクトン学習を行いました。標津町にある海の公園の釣り突堤でプランクトンを採集しました。初めて見るプランクトンネット、使い方を説明してサンプリングを体験しました。夏季なので、植物プランクトンは少なめ、動物プランクトンが泳ぐ姿が確認できました。これらは、夏休み明けに検鏡して、分類したいと思います。
次は、人工の磯で生物採集。これは、盛り上がります!。水もぬるく水浸しになっても大丈夫!網でバシャバシャ魚を捕ったり、カニを手づかみするのに手こずったり、40分程度で、多くの生物をサンプリングできました。さいごに、生物をソートして終了です。エビやカニと一緒にサンプリングしたフジツボが同じ甲殻類、しかも脱皮することに「えぇぇぇ~」と驚きの声があがっていました。2年生の選択生徒にとっては、初めてのサンプリングでしたが、とても楽しめたようです。この学びは、潮間帯の生物学に繋がっていきます。
海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で実施しています。
クロユリ開花
生物選択者で個体数調査をしたクロユリですが、4株が花を咲かせてくれました。株数では、80株を超えていましたが、花を付けたのは4株。花芽を付けるまで時間がかかるのでしょうか。
学校の近くにひっそり佇むクロユリ、可憐です。
選択生物 クロユリの観察2
5月19日(金)前回の観察から3週間が経ちました。クロユリもすくすく育っています。ということで、実際にコドラード法で推定した数と実際に計数した数の比較をしてみようと思います。
目視で確認。82個体でした。推定値120個体でしたので、どうなんでしょうか・・・。まぁ、方法は理解できたかな。そして、生長したところで、個体の分布状態を確認。生物で学んだランダム分布、一様分布、集中分布なのか・・・なんとなく集中分布でしょうか。
そして、クロユリのつぼみが膨らみ始めたので、草体の観察とスケッチです。5枚セットになって広がる葉が角度をもって重ならないように4段程度積み重なっていました。植物の光に対する戦略についても垣間見ることができました。
もうすぐで開花してくれると思います。花が咲いたら、再び観察ですね。
キノコ実習
5月10日から15日にかけて、キノコ栽培の実習を行いました。
まずは、新たなほだ木への駒打ちです。
シラカバにはナメコ、ミズナラにはクリタケを植菌しました。
今年度はナメコ、クリタケともにそれぞれ約30本のほだ木に植菌しました。
ドリルで種菌を植える穴を空けていきます。
穴に種菌入れて、金槌で叩きます。
ほだ木をリアカーに積み込んで、仮伏せをする場所まで運びます。
これまで、ほだ木を置いていたキノコの山ですが、スペースが手狭になったので、笹を刈り、木の枝を打ち、スペースを拡張しました。
分担・協力して作業を行いました。
続いて、今年、植菌したほだ木を積み重ねて、仮伏せをします。乾燥を防ぐために筵をかけて完成です。
バランスを考えながら積んでいきます。
キノコの山には、今年、植菌をしたほだ木の他、令和元年度から栽培をしているナメコ、シイタケのほだ木があります。今回は、昨年までに植菌をしたほだ木もきれいに並べました。
先輩の代から受け継いでいるほだ木も大切に管理しています。
春のキノコ栽培の作業はこれで一段落です。仮伏せしたほだ木の乾燥防止や草刈りなど継続的に管理を行っていきます。キノコが採れる季節が今から楽しみです。
キノコ栽培は、標津町農林課からの支援により実施しています。この場を借りて、お礼申し上げます。
海洋教育 藻場学習
5月9日(火)例年より少し早いのですが、生物を選択した3年生6名を対象に、標津町海の公園の人工の岩礁で藻場学習を行いました。講師は,毎年お世話になっている北大臨海実験所の仲岡教授です。そして、今年も学部生、院生の皆さんにもご協力いただくことができました。
胴長をはいて、いよいよ藻場実習へ。大潮の干潮の時間なので、潮間帯の最下部まで露出しており、サンプリングには最高の時間帯でした。まずは、とにかくさまざまな生物をサンプリングしました。
目の前に広がっていたのは、海藻の藻場。大きなマコンブやスジメ、クロバギンナンソウやカヤモノリ、道東の海岸に特徴的な藻類が広がっていました。その隙間に網を入れると・・・稚魚が網に入りました。カジカの稚魚?やクサウオの稚魚、ギンポの仲間と種類も数もたくさんサンプリングできました。また、甲殻類では、モエビをはじめさまざまな小型のエビやイソガニの仲間、ヤドカリを捕まえることができました。軟体動物では、カサガイ、エゾチヂミボラなどの巻き貝、二枚貝のアサリ、そして、環形動物では、イトヒキゴカイなどのゴカイの仲間をサンプリングしました。
サンプリングの後は、分類です。生物をグループごとに分けるというとても重要な作業です。仲岡先生からは、アマモを中心に生物のつながりや生態系について、大学院生からは、ヨコエビを通して、種の多様性について解説していただきました。
あっという間の楽しい2時間、とても有意義な時間となりました。毎年、遠いところお越しいただきありがとうございます。この場を借りて感謝申し上げます。
この授業は,(日本財団)海洋教育パイオニアスクール単元開発部門の一環として行っています。
区画法(コドラート) 3年選択生物
4月28日(金)本日の生物は、野外実習。
学校向かいに実は貴重な植物が花咲きます。クロユリです。まだ、芽生え程度ですが、来月末には、つぼみも膨らむことと思います。こんな貴重な植物が目の前にあるので、さっそく教材として活用です。
(↑ 4月のクロユリは、このサイズ)
生物の教科書にある区画法をやってみることにしました。本格的に行うには、調査区域の面積をしっかりと計測しなければなりませんが、そこは、ちょっと簡易的に範囲を狭めて、5平方メートルの範囲としました。そして、区画を0.5×0.5メートルで区切り、調査をスタート。
(↑ 本日は、園芸用の支柱でコドラートを作りました。)
まずは、クロユリの見分け方から。じっくり観察して、区画内の個体数をカウントします。そして、調査区域として5平方メートルないの個体数を推定してもらいます。推定値は、GW明けのレポートで報告してもらいます。
生物基礎の教科書には、高山の花畑の植物として、写真が掲載されているクロユリ。それが、平地に育っているというところにも気づいてほしいですね。しばらく、クロユリの成長を見守りたいと思います。
令和5年 自然環境系スタート
令和5年度自然環境系科目が始まりました。新カリキュラムとなり科目名も「探究基礎」としました。これから2年間、さまざまなことに興味関心を持って探究をおこない、発表まで行いたいと思います。
ということで、初回は、過去の先輩方が活動したフィールドを廻りました。キノコの栽培を行っている森では、すでにシイタケが出芽しておりました。あたたかな日差しをシイタケも感じているようです。
そして、望ケ丘公園へ草花を探しに行きました。すでに、フクジュソウは咲き誇り、ザゼンソウがすくすく芽生えてきている様子がうかがえました。
令和5年 自然環境系スタート
令和5年度自然環境系科目が始まりました。新カリキュラムとなり科目名も「探究基礎」としました。これから2年間、さまざまなことに興味関心を持って探究をおこない、発表まで行いたいと思います。
ということで、初回は、過去の先輩方が活動したフィールドを廻りました。キノコの栽培を行っている森では、すでにシイタケが出芽しておりました。あたたかな日差しをシイタケも感じているようです。
そして、望ケ丘公園へ草花を探しに行きました。すでに、フクジュソウは咲き誇り、ザゼンソウがすくすく芽生えてきている様子がうかがえました。
次は、樹液調査です。
シラカバの樹に方角と高さを決めて採集用の穴をあけました。予想通り、たくさんの樹液が出てきました。糖度は、1.4%、甘さはあまり感じません。シラカバにも春が訪れています。
ふと、地面をみるとキバナノアマナの芽生えがありました。毎年観察していますが、年々群生地が広がっているような気がします。こんな身近に貴重な草花が咲き誇るいいフィールドがあります。探究材料がたくさんありますね。
野生動物学習
1月20日(金)、3学年の自然環境系科目で野生動物学習を行いました。
今回は、北海道大学大学院獣医学研究院 教授 坪田 敏男 先生に「市街地に出没するヒグマの生態と対策」というテーマで授業をしていただきました。
ヒグマの詳しい生態や、陸域と海域の生態系をつなぐ重要な役割を果たしていること、市街地への出没対策の課題などを教えていただきました。
講義の後の質問タイムでは、受講していた5名全員が先生に質問をしました。
自ら疑問に思ったことについて、わかりやすく丁寧に教えていただき、貴重な機会となりました。
お忙しいなか講義をしてくださった坪田先生、また、授業の実施に協力してくださった標津町役場農林課の長田様、ありがとうございました。
探究チャレンジ釧路・根室
1月19日(木)北海道教育委員会が主催するS-TEAM教育推進事業「探究チャレンジ釧路・根室」が行われ、本校からは、自然環境系科目の3年生が参加しました。
釧根の高校生がZOOMでつながり、画面上でしたがお互いの探究活動について発表をしました。本校は、ソバの栽培に関する探究活動をまとめて発表しました。7分間の時間にいかに納めるか、質疑ではどんな質問が来るのかあれこれ考え、緊張の中本番が始まりました。
途中スライドが動かなくなったりもしましたが、無事発表を終えることができました。また、他校の発表に対しても、しっかりと質問をすることができ、発表会としては、とても有意義な時間を過ごすことができました。
3年自然環境系科目 研究発表会
12月21日(水)自然環境系3年生による課題研究の発表会が行われました。お世話になっている方々に来ていただき、2年間にわたるソバ栽培についての発表を行いました。
試行錯誤しながらソバ栽培に挑み、さまざまな課題について考えました。昨年度は、ソバと害虫ということで、害虫対策に木酢液を使ってみたり、今年は、ソバと化学肥料ということで、ソバの生育に注目して栽培しました。
栽培の結果を5人でまとめ、ICTを活用してディスカッションやデータの処理を行い、PowerPointで資料を作成、無事!?発表当日を迎えることができました。
5人が力を合わせて発表、それぞれの担当したスライドの発表を行い、発表後の質疑応答もなんとかできました。ドキドキしながら発表を終わらせた生徒たち、発表後の反省会では、もっとこうすれば・・・とか資料のまとめ方が・・・と反省の言葉が出てきました。
この経験が探究活動です。いい経験をすることができました。
標津町の皆様には、自然環境系科目へのご支援やご協力をいただき誠にありがとうございます。この場を借りて感謝申し上げます。
キノコ収穫
秋深くなりました。
学校で管理しているキノコのほだ木も実りの季節が訪れました。
寒暖差が大きくなり、キノコの発生に適した気温になっているようです。
本日は、大きく育ったナメコとクリタケの収穫を楽しみました。
かみしめるほどうまみが出てくるクリタケ、市場にはあまり出回っていませんが、おいしいキノコです。クリタケの栽培も3年目、今年は、菌糸の成長がよかったのかな。
みんなでキノコソテーにしていただきました。
海洋教育 干潟の生物学
6月2日(木)別海町尾岱沼へ
本日は、海洋教育といえば干潟にいかねば!ということで干潟の生物学を行うために尾岱沼ふれあいキャンプ場の潮干狩りフェスティバルへ行きました。
いざ!干潟へ
アサリを掘るだけではなく、一見単調な干潟に何がいるのか?生物調査を兼ねて参加です。
寒さにめげず、ざくざく掘ります
熊手を手に一掘り・・・アサリがざくざく。どこを掘ってもアサリがざくざく。あっという間にバケツがいっぱいになりました。
生物調査中もアサリがざくざくです
さて、生物調査はというと・・・干潟にひそむエビやカニ、ゴカイ、端脚類、ヒラムシ?、アサリ以外の大きな貝も。そして、アマモにウミニナ。やはりこの干潟には多種多様な生物が生息しています。それを餌にする魚類も豊富な訳です。
どこを掘ってもこれくらい
ついでに、昨年学んだコドラートをやってみました。50cm×50cmの平方枠内に何匹のアサリがいるのか???調べてみると100匹を超える区画もありました。
ということでみんなで干潟を実感した実習でした。
本授業は海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で行われました。
きのこの山・きのこの里
5月の学習。暖かい日が続き野外活動も本格化!
今年も春のほだ木の管理の季節となりました。下草を整え、ほだ木をチェック。汚れを落とし組み直しました。
毎年春にはシイタケが出てくるのですが・・・ことしも立派なシイタケが出てきました。キノコの里の日当たりが良くなってしまったので、ちょっと乾燥してしまいましたが、おいしいシイタケができました。
サケ稚魚の旅立ち
4月27日(水)GWに入るまえに本校で育てていたサケ稚魚の放流を行いました。
今年は、153粒の受精卵からほぼすべて孵化。その後も減耗することなく順調に育ちました。
すくすく育った稚魚は、5gを超えしっかりとした魚体になりました。
サーモン科学館の小川へ。サーモン科学館の西尾さんから今年の稚魚はしっかり育っているね!と太鼓判もいただきました。
みんなで世話をして育てた稚魚をそっと放流。4年後大きくなって帰ってくることを期待しています。
樹液の確認
春休みも間近である3月23日(水)、メープルの樹液を確認です。
幹からしたたる樹液、小鳥がつついた樹皮から染み出るように甘い樹液が出ていました。集めているボトルにもたっぷりの樹液が・・・。
「樹液の量」と「春の訪れ」どちらも関係がありそうです。今年も樹液がたくさんとれるようになってきましたので、春も間近だと思います。
サケ稚魚測定② チカの干物作り
3月10日(木)あれから約1ヶ月が経ちました・・・ということで、サケ稚魚の測定を行いました。
10匹のデータをとりましょう!
今回も10匹のデータをとりました。体重が0.6gほどに増えていました。このまま順調に育つように願っています。
チカの内臓を壺抜きでとりました!上手
あれこれ検討し4%に決定
サケ稚魚測定の後は、チカの干物作りです。まずは、内臓を取り出します。頭を少し落としてそのまま内臓ごと引き抜くと・・・綺麗に処理できました。
濃度4%に調整した食塩水で1日、その後干します。うまくできるでしょうか?仕上がりが楽しみです。
オンライン博物館学習
2月25日(金)5,6時間目、ICTを活用した授業の一環として、オンライン博物館学習を実施しました。学校のwifi環境が整備され、ZOOMでの双方向型の授業が実施できるよう時代となりました。今回は、「兵庫県立人と自然の博物館」とオンラインで結び、標津高校にいながら博物館を見学して、さらに専門員の解説を聞いて、普段知ることのできない博物館の深い世界を体験しました。
ZOOMで授業を始めます
今回の講師は、人と自然の博物館 頼末先生と久保田先生。また、博物館の方がカメラを担当してくださいました。
今回の目標の一つは、質問すること。
まずは、事前学習で生徒たちからのリクエストの多かった恐竜について久保田先生から解説をいただきました。兵庫の丹波地方は、本州でも恐竜化石の多いところであり、北海道と共通する点も多いとのことでした。最近、むかわ町で発掘されたカムイサウルスと同じ種が兵庫でも発掘されていることに驚きました。
専門家からの恐竜の学び、真剣です
続いて館内を見学しながら、企画展のキノコ展へ。ここは、高校生が部活動で展示をしているブースで、しっかり分類された乾燥キノコ標本が展示されていました。研究のレベルは素晴らしい!レベルでした。
後半は、なんとバックヤードへ。
今回の目標のもう一つは、博物館の仕事を理解すること。
頼末さんに博物館の普段見ることのない研究棟を案内していただきました。博物館の役割として大切な研究することや保管することについて学びました。標本を管理すること、研究成果を発表することが博物館にとって大切な役割であることを教えていただきました。また、頼末さんの専門分野であるベントスの生態についてわかりやすく解説いただき、瀬戸内海と道東の違いなど比較しながら学習することができました。
あっという間の2時間、もっと時間が欲しかった!
ICTを活用し、普段見ることができない博物館の楽しさ、役割をじっくりと学ぶ時間となり、学校と博物館がつながることで生徒たちの主体的な学びの熱が高まりました。
この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発の一環として行いました。
海洋教育 アイスフィッシング
2月18日(金)5.6時間目 日本でここだけ!氷上の実習「アイスフィッシング」を実施しました。
寒さも一段と厳しくなったこの時期、外気温-3℃、風がやや強く寒さも一段と厳しく感じられるこの日、結氷した野付半島の内湾の氷上へ。
この日は、結氷した野付の魚を理解するということで、チカを狙いました。
アイスドリルで穴開け
まずは、穴をあけます。穴をあけることで、氷の厚さを実感。人が乗っても大丈夫!。それぞれ自分で使う穴は自分で開けました。
次は仕掛けの準備。事前に準備していた仕掛けを丁寧に取り出します。そして、餌をつける準備です。チカ釣りの餌は、サシ(ハエの幼虫)。これも自分でつけます!
風は強いものの、きれいな青空と氷原が広がりました
ようやく準備完了。
仕掛けを降ろし、上下に差を揺らして誘いをかけると・・・大きなチカが釣れました。
大きなチカが釣れました
大自然からは、学びがたくさん
氷の下には、多くの生き物の気配があります。標津の自然の豊かさに改めて感動です。この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で実施しています。
サケ稚魚 測定
2月1日(火)サケ稚魚の身体測定をしました。
昨年10月に人工授精、12月から本校の水槽で発眼卵から管理してきたサケ稚魚たち。元気に育っています。
じっくり観察、全長を測定しました。
まだ卵黄を吸収しきらず、腹部が開腹した状態。
ということで、2月1日現在、体長(全長)は、約3㎝で体重は、約0.3gとなりました。まだ浮上せず、腹部の卵黄の吸収も十分でなく、餌を食べるのはもうちょっとです。
スノーシュー体験&樹液採取
1月19日(水)、2学年の自然環境系の授業で、スノーシュー体験と樹液採取を行いました。
樹液を採取するサトウカエデの木は、雪の中を進んだところにあるため、まずはスノーシューを履いて準備を行いました。
準備完了です!
木のある場所を目指して、雪の中をどんどん進んでいきます。初めてのスノーシューでしたが、以外と歩きやすそうでした。
元気よく進んでいきました!
サトウカエデの木のある場所に着いて、樹液を採取する準備に取りかかります。
穴を開ける位置を協力して決めています。
木に穴を開けると…樹液がでてきました。昨年、2月9日に穴を開けた際にはすでに出始めており、今年こそは出始めのタイミングを明らかにしたかったのですが、間に合いませんでした。
少しずつ樹液が出てきていました!
多少は疲れたようですが、生徒たちはスノーシュー体験を楽しめたようです。
また、昨年の研究の結果を参考にしながら、今年もサトウカエデの木から樹液の採取を行っていきます。
スノーシューは標津町総合体育館からお借りしました。ありがとうございました。
課題研究発表会
12月20日(月)3校時、3学年の自然環境系科目の課題研究発表会を行いました。
この発表会は、2年間の自然環境系科目の授業の集大成として、お世話になってきた外部の方々も招いて、これまでの研究内容を発表するものです。
標津町役場、教育委員会をはじめ外部の方々にも来ていただきました。
発表は、ポスター発表1件と口頭発表1件の計2件を行いました。
ポスターの題材はソバの栽培についてです。ソバの生長や自家不和合性に関する形質調査を行い、その結果と考察、今後の改善点などを発表しました。
自信をもって発表することができました!
口頭発表では、サトウカエデの樹液の採取と濃縮についてをテーマに発表を行いました。樹液の流出量や糖度のデータを、気温との関連に着目しながら結果をまとめました。また、濃縮後のメープルシロップの量や色の違いについても規則性を確認し、実用的な樹液の採取と濃縮に向けた内容の発表となりました。
難しい図もしっかり説明できました!
これまで取り組んできた課題研究について、データをまとめて考察し、作成したポスターやパワーポイントの資料を用いながら、発表会に来てくださった方々に内容を理解していただける発表ができたと思います。
質疑応答では、参加者の方から鋭い質問もありましたが、何とか答えることができ、今後の課題研究についてのヒントを得ることができました。お忙しいなか、参加してくださり、ありがとうございました。
日頃から、自然環境系科目の運営にご協力をいただいている、標津町教育委員会、標津町農林課、標津町住民生活課、ポー川史跡自然公園、標津サーモン科学館の皆様に感謝申し上げます。これからもよろしくお願いいたします。
野生動物学習
12月8日(水)、2学年の自然環境系科目選択者を対象に、「エゾシカの生態と被害について」という内容で野生動物学習を行いました。
講師は、道立総合研究機構 エネルギー・環境・地質研究所 研究員 亀井利活氏です。
前半は、エゾシカの生態について詳しく教えていただきました。標津町にも多数生息しているエゾシカですが、詳しい生態については知らないことばかりで、とても勉強になりました。
実物の標本を使いながら分かりやすく解説していただきました。
後半は、エゾシカによる被害について、標津町における実際の被害データも示しながら説明していただきました。調査結果から、標津町の牧草の約1/4がエゾシカに食べられている可能性があるという点が特に印象的でした。
エゾシカの被害に関する資料の説明を受けています。
今回の出前講義では、身近な野生動物であるエゾシカについて、被害の発生状況や原因について、その生態との関わりからも深く理解することができました。
この授業は、標津高校環境学習の一環として、標津町林課と協力して実施しました。講師の亀井氏をはじめ、協力してくださった方々に感謝申し上げます。
海洋教育 オンラインホタテ解剖実習
11月16日5、6時間目、オンラインホタテ解剖実習を行いました。今回は、兵庫県立大学附属中学校1年生とネットを結び、お互いの学校でホタテの解剖を行うという取り組みです。
標津町を紹介しました。将来来てくれますように!
まずは、高校生から標津町の紹介をパワポで行いました。zoomで画面共有しながらパワポを操作して説明しましたが、相手が見えない環境でいかに相手に伝わるように話しかけるか、これがとても難しかったようでした。でも、兵庫県ではありえないような道東の自然を伝えることができたかと思います。
そしていよいよ解剖実習です。中学生たちは、課題研究でアサリの研究を行っているので、今回の学習では、アサリとホタテの違いや共通点に気づいてもらうように工夫しました。高校生は2人一組でそれぞれ説明する場所を担当し、解説をしました。
まずは、ホタテの殻のむき方を紹介。ホタテむきを実際に使ってもらい、殻から身を外してもらいました。
続いて、外套膜の説明。ここでは、外套膜にたくさんついてる眼点の紹介。敵からの逃げ方をアサリと比較して考えてもらいました。
そして、足の説明。ホタテの足?と思うかもしれませんが、短い足があります。アサリでは、砂を掘る役割がありますがホタテではあまり使われていません。その代わり、敵から身を守るために泳ぎます。泳ぎ方は、ジェスチャーで表現してみました。
ジェスチャーで逃げ方を説明、伝わったかな!?
最後に消化器官の仕組みを紹介して、無事オンラインホタテ解剖実習が終わりました。オンラインでもお互いにコミュニケーションをとりながら解剖実習ができることがわかりました。wifi環境やPCの環境が整いつつある今だからこそできる授業だったと思います。
あれこれ機材をやりくりしたらできました。
最後に記念撮影!兵庫の皆さん、今日は楽しい時間ありがとう!
また、オンラインで行う実習を開発していきたいと思います。この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で行いました。
ポー川史跡自然公園 高校生ガイド実習
10月14日(木)秋も深まるポー川へ
7月に始めたポー川高校生ガイド養成も2度の現地実習や事前学習を経て、いよいよ本番にむけた直前のガイド実践演習です。
本日は、高校生ガイドとして初仕事。管内の理科の先生方をグループに分けてご案内させて頂きました。
中間湿原エリアの説明を写真を交えて頑張りました。
本日の課題は、どこでどんなガイドをするか、ガイドとして気遣いができるか、仲間のフォローができるか、課題がたくさんあります。まずは、遺跡から巡るコースと湿原から巡るコースに分けて出発しました。
木道で死んでいたトガリネズミの仲間
説明するスポットごとにガイドをしていきました。うまく説明ができなかったり、下調べしたのに伝えきれなかったり、相手の反応を見て話を進められなかったり・・・まだまだ改善の余地に気づきました。
今月26日(火)に一年生のポー川巡検が行われます。それまでにもっとガイド力を磨きたいと思います。
収穫の秋
9月28日(火)、ジャガイモやキノコの収穫を行いました。
7月から栽培してきたジャガイモもいよいよ収穫の日を迎えることができました。
こちらは標津町からお借りしている町民農園での収穫の様子です。
たくさんの芋が実っていました!
このジャガイモは「花標津」という貴重な品種で、やや赤みを帯びた色をしています。種芋は農林課からいただきました。
7.2kgほど収穫できました。
また、原木栽培しているキノコも収穫できました。こちらは、昨年、植菌を行い、管理を続けてきたものです。
立派なシイタケです。
こちらはクリタケ。たくさん出てきています。
先日のソバに引き続き、ジャガイモやキノコなど収穫の秋を迎えることができました!
キノコ栽培もジャガイモ栽培も標津町農林課から協力を得て行うことができました。感謝申し上げます。
ソバの刈り取り
9月14日、ソバの刈り取りを行いました。
6月14日に播種をしてから約90日で、収穫の日を迎えました。
去年より生育は旺盛で、草丈は100cm以上になっていました。
木酢液による害虫防除の効果の試験を行っていたので、区画ごとに刈り取りを行いました。
丁寧に鎌で刈っていきます。
倒伏していて刈りづらいなか、がんばりました。
昨年よりはたくさんの種子が実っているようには感じましたが…収量はどうなるでしょうか?
これから、乾燥、脱穀、選別の作業となりますが、しっかりとデータを取り、今年度の栽培試験について分析を行っていく予定です。
潮間帯の生態学 事後実習
9月3日(金)先日オンラインで学習した潮間帯の生態系を実際に見に行こう!ということで早速標津港へ。
加戸先生のオンライン授業でスロープでの観察事例を紹介して頂いたので標津港にあるスロープの観察をすることにしました。今回、注目する生物は付着生物、巻き貝類です。
まずは観察の仕方のレクチャーです
スロープへの立ち入りの許可を得て早速観察です。潮間帯を観察すると上部からキタイワフジツボ、キタアメリカフジツボ、潮間帯下部には、チシマフジツボの分布が見られました。また、イガイの仲間やツブ貝などよく見ると多様な生態系が広がっていることがわかりました。
箱めがねで覗くと生物の様子がよく見えます。
採集した二枚貝のサンプルの殻に小さな丸い穴が開いていることに気づいた生徒がいました。一体、何の穴なんでしょうか?いろんな想像が広がります。今回は、その犯人は内緒。自分で調べてみようということにしました。きっと身近に犯人がいることに気づくでしょう!
採集した生物について生き方を説明
最後に個体数調査の基本コドラード法でフジツボの個体数を確認して今日の実習が終わりました。
この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環として行いました。
海洋教育 潮間帯の環境と海洋外来種について
8月30日(月)5,6時間目 整備が整ってきたICTを活用した海洋教育に取り組みました。本日は「潮間帯の環境と海洋外来種 外来フジツボの侵入理由を考えてみよう!」というテーマで行われました。
講師は、北里大学名誉教授であり(公財)海洋生物環境研究所顧問の加戸隆介先生です。先生のご専門は付着生物、特にフジツボの専門家です。
ICTを活用して、オンラインで授業を行うということで、学校の機材のセッティングや会議システムのZOOMの設定に四苦八苦しながらようやく当日を迎えることができました。
初ZOOM授業・・・緊張
フジツボという生物に詳しくない生徒たちにまずは、フジツボの体の構造を紹介。その中で本日の主役となるフジツボ「キタアメリカフジツボ」を紹介していただきました。不思議な蓋板の構造をしていることを教えていただきました。また、タイトルの通り、今回は、外来フジツボでもあるキタアメリカフジツボがどのように日本に侵入してきたのか、そして人為的に分布を広げているのか自然的に分布を広げているのか、今後どのように分布を広げていくのか海洋生物地理区と海流からみんなで考えました。
潮間帯に侵入したキタアメリカフジツボと在来フジツボの種間関係をフィールド調査の結果をもとに解説していただきました。
身近な潮間帯の生物であるフジツボをテーマに色々調べることでまだまだ発見があるようです。生徒たちも今後の課題研究に向けて知識を増やし、思考することができました。
画面越しに記念写真をパシャリ!
お忙し中、ご協力いただいた加戸先生、ありがとうございました。
この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環として実施しています。
ソバの形質調査
7月26日(月)、ソバが開花期を迎えました。
種を播いてから42日、栽培管理や観察を続けてきました。
今年は害虫や病気の発生も少なく、生育も順調です。
植物体を観察しながら形質の調査方法について確認しています。
開花期の草丈、節数、分枝数などを調査しました。慣れない作業でしたが、徐々に手際よくできるようになりました。
ソバの花。今年は去年よりもたくさん花をつけています。
今年は生育が順調なので、収穫が楽しみです。収穫まであと1ヶ月程度、観察を続けていきます。
遺跡発掘 文化歴史学習
夏休み期間である8月2日(月)と6日(金)に遺跡発掘へ行きました。ポー川史跡自然公園(日本遺産)のポー川のほとりにある毎年発掘している現場です。
道具を運んで場所を決めます。
まずは道具を運び現場まで行きます。今年の発掘現場を決めたら、まずは区画作りです。区画が決まったら表面の落ち葉を拾い、表土を出します。発掘で出た土は、すべてブルーシートへ集めます。
慎重に表土を削りながら、発掘を進めていきます。根っこは、根切りばさみで丁寧に切り、さらに発掘を進めていきます。
第2回目、この日は、北大の大学院生とともに、露出した石の発掘です。石の位置を動かさないように慎重に周囲を掘り進めていきます。大方石が露出したところで石の位置を測量します。
測量には、本格的な機械を使います。早速、使い方を習い、測量実習です。一つ一つ丁寧に位置を確認して、石を回収していきました。
毎年この現場にやってきますが、いろいろな発見があります。今年出てきた石、一体アイヌの人たちはなんでここに置いたのでしょうか?遺跡発掘は想像力が養われますね。
今年も学芸員の小野さんにご指導いただきました。ありがとうございます。
海洋教育 夏の特別講座 カレイ釣り実習
7月28日(水)夏の日差しの標津町。本日は、夏休みの特別講座として標津沖でのカレイ釣り体験を行いました。自然環境系科目を選択した2,3年生を対象に地元の主力水産資源でもあるカレイを釣り、その生態を探るのが目的です。
後輩へサポートする小笠原くん
船は毎年世話になってなっている標津町の民宿「船長の家」の戸村さんにお願いしました。青空の中出港、深い藍色の海へ。本日は、標津沖から羅臼方面に向かい、忠類の沖合でカレイ釣りをスタート。沖からみる知床連山がまた美しく輝いていました。
最初に釣り上げたのは、及川さん。しかも大きなカレイ!その迫力にちょっと引き気味・・・。
その後、みんな魚を釣り上げることができました。
3年生の小笠原君は昨年に続き2度目の船釣りだったので、今年は後輩のサポート!自分もしっかりカレイを釣ることができました。
時期的には、もう終了の標津沖のカレイ釣りですが、十分私たちを楽しませてくれました。
戸村さん お世話になりました!
本日の釣果70匹を超えていました(正確に数えていませんでした)。
魚種は、クロガシラカレイ、クロガレイ、エゾメバル、コマイ、ウサギアイナメ、ギンポの仲間でした。
この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環として実施しています。
ポー川ガイド養成 現地実習
7月9日(金)初夏らしい日差しの中、先日行ったガイド講座の実習として、ポー川史跡自然公園へ行きました。
本日は、現地実習です。といっても、2年生にとっては、2度目のポー川なので、今回は特別に学芸員の小野さんに案内と説明をいただきました。
まずは、資料館でのガイドです。
湿原でのガイド
次は、外へ。天然記念物標津湿原を低層~中間~高層湿原に向けて歩きながら、小野さんからガイドのポイントを教えていただきました。この時期は、花がとても多く、生き物の生き生きしている様子を感じられます。アヤメ、ツルコケモモ、ノリウツギ、エゾイソツツジ、モウセンゴケ、エゾゴゼンタチバナと貴重な植物たちが咲き誇っていました。
さらに湿原を進みポー川に架かる橋。そして、カリカリウス遺跡へ。
当時の暮らしの様子を思い描きながら、小野さんの説明を聞き、アイヌ文化と自然とのつながりを実感しました。
さて、この後は、高校生ガイドとしてガイドの心得や伝え方、知識をさらに身につけて実際にガイドができるように頑張ります。
生物多様性学習
7/15(木)、自然環境系科目を選択している2年生を対象に生物多様性学習を行いました。
今回は、帯広畜産大学、環境生態学分野保全生態学研究室の赤坂卓美助教に「生物多様性の保護と保全ーこれまでとこれからー」という内容で講義をして頂きました。
生物多様性には、遺伝的多様性、種の多様性、生態系の多様性がありますが、それぞれについて説明を受けました。
種の絶滅についての講義を真剣に聞いてメモを取っています!
後半は、外来種の問題を扱っていただきました。外来種も地域に浸透しており、一概に悪とはいえず、多面的に見る必要があることを学びました。
講義の途中には、帯広畜産大学の修士1年の2人の学生も交えて「生物多様性や自然に関心がない人にどうやって伝えるか?」というテーマでディスカッションを行いました。
修士の学生の協力もあり、活発な意見のやりとりができました!
大学の先生の講義を高校で受ける非常に貴重な機会になりました。
今回の学習で学んだこと多様性に関する知識を、今後の学習に役立てていきます。
本授業は、標津高校環境学習の一環として、標津町林課と協力して実施しました。赤坂助教をはじめ、協力してくださった方々に感謝申し上げます。
ポー川史跡自然公園高校生ガイド養成講座
6月24日(木)5、6校時、ポー川史跡自然公園の学芸員 小野 哲也 氏を招いて養成講座を実施しました。
講座では、ガイドとしての心構えをはじめ、遺跡や自然景観の成り立ちについて、詳しく教えていただきました。
説明を真剣に聞きながらメモを取る生徒たち。
講義の後は、さらに知識を深めたい内容などについて、各自で調べました。
今後は、現地での学習も行い、ガイドを目指して勉強を続けていきます。
お忙しい中、講義をしてくださった小野様、ありがとうございました。
ソバの播種・発芽
6/14(月)、ソバの播種を行いました。
昨年度は散播(ばらまき)をしましたが、今年度は病害虫の防除のしやすさも考慮して条播(すじまき)にしました。
溝の中に種を撒いていきます。
圃場は4区画に分け、害虫に関する実験を行う予定です。最後に、防鳥テープを張って作業は終了です。
畑らしい見た目になりました!
今年度は、標津町の町民農園でもソバの栽培を行います。
こちらも丁寧に播種を行いました。
6/21(月)、播種から一週間後の様子です。
土の中からソバの芽が出てきました。
出てきたばかりの芽には殻がついていました。
全体として順調に発芽していますので、今後の生長が楽しみです。
栽培管理と観察を続けながら、収穫を目指してがんばります。
圃場の準備(1)
自然環境系科目では、今年度もソバの栽培を行います。
ソバの播種の前に、圃場の準備を行いました。
まずは、表面の草を剥がしたり、石を拾いながら、耕していきます。
鍬を使っての作業も少しずつなれてきました。
つづいて、土壌のpHを調整するために石灰(炭酸カルシウム)の散布です。
全体に均等に撒けるように心がけました。
最後に、肥料分なども含まれている培土を畑全体に入れました。
徐々に均等に広げられるようになってきました。
土を耕すのは重労働で、かなり疲れましたが、最後までやりきりました。
ここまでで作業の前半は終了です。
圃場準備は(2)へと続きます。
圃場準備(2)
昨年度のソバの収量減は、湿害が一因と考えられています。
そのため、今年度は圃場の排水対策も実施することにしました。
排水対策として、畑の周囲に明渠(めいきょ)を掘削します。
幅30cm、深さ30-40cm程度の穴を掘っていきます。
畑の端から余分な水が排水できるよう全体に掘りました。
地表の水分が抜けてくれることを期待しています。
最後は、畑の耕耘作業です。
今回は標津町農林課から、耕運機をお借りして行いました。
作業の安全に関する注意点や機械の使い方などを説明しました。
実際の耕耘作業は、教員が行いました。
耕耘作業が終了したら準備完了です。
作業前
作業後
時間はかかりましたが、生徒のがんばりと、標津町農林課のご協力により、圃場の準備が完了しました!
次にはいよいよソバの播種になります。
耕運機を貸してくださった、標津町農林課に感謝申し上げます。
海洋教育 春のプランクトン観察
前回、採集したプランクトンの観察です。
海の色がグリーンになっていたので植物プランクトンが多いだろうと予想して、今回の観察ターゲットを植物プランクトンである珪藻にしました。
早速顕微鏡で観察。まずは、双眼実体顕微鏡を使って全体を確認。たくさんの珪藻を確認できました。狙いがわかったところで、通常の顕微鏡観察へ。
春先に多い Chaetoceros属
晩冬の名残 Asterionella属
倍率を上げて観察です。珪藻の姿が見えてきました。接眼ミクロメーターで細胞のサイズを計測し、形態の観察です。とげとげした細胞の中に緑色の葉緑体が観察できました。外側は、透明な箱状になっていました。さまざなま形、同じように見えても棘の出方が違ったり多種多様です。なぜ、棘が発達しているのか?なぜ群体を形成するのか?どうやって珪藻は細胞を増やすのか?さらに探究が進みます。
この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発の一環で行っています。
海洋教育 春のプランクトン
2021年5月20日(木)2年生を対象に海洋教育の一環としてプランクトンの採集に行きました。
穏やかな春の日、海の公園からは、これから旅立つサケ稚魚の姿が見られました。陸も暖かくなってきましたが、海はどんな状況でしょうか?海の様子を観察です。
まずは、海の色。ややグリーンで濁っています。次は海水を汲んで水温と塩分濃度の確認です。
水温は、9.3℃、塩分濃度は、2.7%でした。
次にプランクトンの採集。プランクトンネットを用いてのサンプリングです。上手に投げ込み、表層水を集めます。たくさんのプランクトンを集めることができました。
ポリ瓶に集めます。
このサンプルは次週観察します。
この実習は、海洋教育パイオニアスクール単元開発の一環として行われています。
春の味覚
3学年の自然環境系科目では、春の味覚を2つ楽しみました。
1つ目は、シイタケです。
こちらは3年前に植菌したほだ木の管理を続けていたもので、立派なシイタケを収穫することができました。
原木栽培のシイタケは美味しい!
丁寧に収穫しました!
2つ目は、キバナノアマナです。
黄色い花がたくさん咲いていましたが、調べてみると、球根の部分が食べられるということが分かりました。見た目からは想像ができません。
ユリ科の多年草で、この時期しかみることができません。
植物を掘り出すと、球根が出てきます。
この球根をきれいに洗い、茹でて、味を確かめてみました。
キバナノアマナの球根はジャガイモに似た食感で、若干甘みもありました。
今後も、季節とともに変わる旬の味覚を紹介していきます。
キノコ学習
5月6日(木)、2学年の自然環境系科目の授業で、シイタケとナメコの植菌作業を行いました。
まずは、振興局森林室の方から、植菌作業のポイントについて説明を受けました。
菌糸は導管に沿って伸びるため、
千鳥状に穴を開けて植菌することを学びました。
次に、ドリルで原木に穴を開けていきます。シイタケはミズナラの原木、ナメコはシラカバの原木を使います。
原木を押さえてもらいながら、
場所を決めて穴を開けていきます。
最後に、駒菌を穴に入れハンマーでしっかり打ち込みます。
2人で協力して作業を進めました。
来週には、仮伏せを行う予定です。
今回、植菌した原木は、先輩の代から受け継いだほだ木とともに、しっかりと管理を行い、収穫を目指します。
今回の実習は、標津町役場農林課、林業研究グループ、根室振興局森林室の協力を得て実施しました。ありがとうござしました。
キノコ学習
6月14日(金)、標津町農林課、林業研究グループ、そして根室市振興局から専門家を招き、キノコ学習を実施しました。
今年はナメコ、シイタケ、クリタケの三種類のホダ木を作りました。まず、ドリルで穴を開け、それぞれの菌を浸透させた駒菌を一つ一つ打ち込みます。
そうして打ち込んだホダ木にナンバリングして、みんなでバケツリレーの要領で、保管場所へ運びました。
みんなでヒーヒー言いながら、何とか、3種類運び切り、積み重ねてセッティングしました。クリタケ、シイタケは次年度以降の収穫となります。
しかし、今年は以前に設置したホダ木が収穫を迎えられそうなので、収穫が今から待ち遠しいです。
サケ稚魚の放流
5月8日(水)、サケ稚魚の放流を行いました。この稚魚は、昨年の11月に発眼卵の状態から約半年間、大切に飼育してきたものです。
まずは、これまで飼育してきた水槽から、稚魚を網ですくって、バケツに移します。このバケツを持って、標津町サーモン科学館へと移動しました。
サーモン科学館では放流の前に、市村館長から講義を受けました。稚魚の体は保護色をしていること、周囲の色に合わせて体色変化ができること、サケの人工授精と放流の問題点などについて学ぶことができました。
市村館長の話を聞きながら、生徒達はじっくりと稚魚を観察していました。
これまで育ててきた稚魚ともいよいよお別れです。大きくなって再び戻ってきてくれることを願いながら、サーモン科学館の池に稚魚を放流しました。稚魚たちは元気に泳いでいきました。
所在地
〒086-1652
標津郡標津町
南2条西5丁目2番2号
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