カテゴリ:自然環境系科目

サケ稚魚 測定

2月1日(火)サケ稚魚の身体測定をしました。
 昨年10月に人工授精、12月から本校の水槽で発眼卵から管理してきたサケ稚魚たち。元気に育っています。
   
      じっくり観察、全長を測定しました。 
   
    まだ卵黄を吸収しきらず、腹部が開腹した状態。
 ということで、2月1日現在、体長(全長)は、約3㎝で体重は、約0.3gとなりました。まだ浮上せず、腹部の卵黄の吸収も十分でなく、餌を食べるのはもうちょっとです。

スノーシュー体験&樹液採取

1月19日(水)、2学年の自然環境系の授業で、スノーシュー体験と樹液採取を行いました。

 樹液を採取するサトウカエデの木は、雪の中を進んだところにあるため、まずはスノーシューを履いて準備を行いました。

準備完了です!

 木のある場所を目指して、雪の中をどんどん進んでいきます。初めてのスノーシューでしたが、以外と歩きやすそうでした。

元気よく進んでいきました!

 サトウカエデの木のある場所に着いて、樹液を採取する準備に取りかかります。

穴を開ける位置を協力して決めています。

 木に穴を開けると…樹液がでてきました。昨年、2月9日に穴を開けた際にはすでに出始めており、今年こそは出始めのタイミングを明らかにしたかったのですが、間に合いませんでした。

少しずつ樹液が出てきていました!

 多少は疲れたようですが、生徒たちはスノーシュー体験を楽しめたようです。
 また、昨年の研究の結果を参考にしながら、今年もサトウカエデの木から樹液の採取を行っていきます。

 スノーシューは標津町総合体育館からお借りしました。ありがとうございました。

 

課題研究発表会

12月20日(月)3校時、3学年の自然環境系科目の課題研究発表会を行いました。

 この発表会は、2年間の自然環境系科目の授業の集大成として、お世話になってきた外部の方々も招いて、これまでの研究内容を発表するものです。

 


標津町役場、教育委員会をはじめ外部の方々にも来ていただきました。

  発表は、ポスター発表1件と口頭発表1件の計2件を行いました。

 

 ポスターの題材はソバの栽培についてです。ソバの生長や自家不和合性に関する形質調査を行い、その結果と考察、今後の改善点などを発表しました。

 

自信をもって発表することができました!

  口頭発表では、サトウカエデの樹液の採取と濃縮についてをテーマに発表を行いました。樹液の流出量や糖度のデータを、気温との関連に着目しながら結果をまとめました。また、濃縮後のメープルシロップの量や色の違いについても規則性を確認し、実用的な樹液の採取と濃縮に向けた内容の発表となりました。

 

難しい図もしっかり説明できました!

  これまで取り組んできた課題研究について、データをまとめて考察し、作成したポスターやパワーポイントの資料を用いながら、発表会に来てくださった方々に内容を理解していただける発表ができたと思います。

 


  質疑応答では、参加者の方から鋭い質問もありましたが、何とか答えることができ、今後の課題研究についてのヒントを得ることができました。お忙しいなか、参加してくださり、ありがとうございました。

 

 日頃から、自然環境系科目の運営にご協力をいただいている、標津町教育委員会、標津町農林課、標津町住民生活課、ポー川史跡自然公園、標津サーモン科学館の皆様に感謝申し上げます。これからもよろしくお願いいたします。

野生動物学習

12月8日(水)、2学年の自然環境系科目選択者を対象に、「エゾシカの生態と被害について」という内容で野生動物学習を行いました。

 講師は、道立総合研究機構 エネルギー・環境・地質研究所 研究員 亀井利活氏です。

 前半は、エゾシカの生態について詳しく教えていただきました。標津町にも多数生息しているエゾシカですが、詳しい生態については知らないことばかりで、とても勉強になりました。

実物の標本を使いながら分かりやすく解説していただきました。

 後半は、エゾシカによる被害について、標津町における実際の被害データも示しながら説明していただきました。調査結果から、標津町の牧草の約1/4がエゾシカに食べられている可能性があるという点が特に印象的でした。

エゾシカの被害に関する資料の説明を受けています。

 今回の出前講義では、身近な野生動物であるエゾシカについて、被害の発生状況や原因について、その生態との関わりからも深く理解することができました。

 この授業は、標津高校環境学習の一環として、標津町林課と協力して実施しました。講師の亀井氏をはじめ、協力してくださった方々に感謝申し上げます。

海洋教育 オンラインホタテ解剖実習

11月16日5、6時間目、オンラインホタテ解剖実習を行いました。今回は、兵庫県立大学附属中学校1年生とネットを結び、お互いの学校でホタテの解剖を行うという取り組みです。
    
    標津町を紹介しました。将来来てくれますように!

 まずは、高校生から標津町の紹介をパワポで行いました。zoomで画面共有しながらパワポを操作して説明しましたが、相手が見えない環境でいかに相手に伝わるように話しかけるか、これがとても難しかったようでした。でも、兵庫県ではありえないような道東の自然を伝えることができたかと思います。

 そしていよいよ解剖実習です。中学生たちは、課題研究でアサリの研究を行っているので、今回の学習では、アサリとホタテの違いや共通点に気づいてもらうように工夫しました。高校生は2人一組でそれぞれ説明する場所を担当し、解説をしました。
 まずは、ホタテの殻のむき方を紹介。ホタテむきを実際に使ってもらい、殻から身を外してもらいました。
 続いて、外套膜の説明。ここでは、外套膜にたくさんついてる眼点の紹介。敵からの逃げ方をアサリと比較して考えてもらいました。
 そして、足の説明。ホタテの足?と思うかもしれませんが、短い足があります。アサリでは、砂を掘る役割がありますがホタテではあまり使われていません。その代わり、敵から身を守るために泳ぎます。泳ぎ方は、ジェスチャーで表現してみました。
   
    ジェスチャーで逃げ方を説明、伝わったかな!?

 最後に消化器官の仕組みを紹介して、無事オンラインホタテ解剖実習が終わりました。オンラインでもお互いにコミュニケーションをとりながら解剖実習ができることがわかりました。wifi環境やPCの環境が整いつつある今だからこそできる授業だったと思います。
   
    あれこれ機材をやりくりしたらできました。
   
    最後に記念撮影!兵庫の皆さん、今日は楽しい時間ありがとう!

 また、オンラインで行う実習を開発していきたいと思います。この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で行いました。