標高ニュース

海洋教育 干潟の生物学

6月2日(木)別海町尾岱沼へ
 本日は、海洋教育といえば干潟にいかねば!ということで干潟の生物学を行うために尾岱沼ふれあいキャンプ場の潮干狩りフェスティバルへ行きました。
   
           いざ!干潟へ
 アサリを掘るだけではなく、一見単調な干潟に何がいるのか?生物調査を兼ねて参加です。
   
      寒さにめげず、ざくざく掘ります
 熊手を手に一掘り・・・アサリがざくざく。どこを掘ってもアサリがざくざく。あっという間にバケツがいっぱいになりました。


   
      生物調査中もアサリがざくざくです
 さて、生物調査はというと・・・干潟にひそむエビやカニ、ゴカイ、端脚類、ヒラムシ?、アサリ以外の大きな貝も。そして、アマモにウミニナ。やはりこの干潟には多種多様な生物が生息しています。それを餌にする魚類も豊富な訳です。
   
        どこを掘ってもこれくらい
 ついでに、昨年学んだコドラートをやってみました。50cm×50cmの平方枠内に何匹のアサリがいるのか???調べてみると100匹を超える区画もありました。

 ということでみんなで干潟を実感した実習でした。
 本授業は海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で行われました。

きのこの山・きのこの里

5月の学習。暖かい日が続き野外活動も本格化!
   
 今年も春のほだ木の管理の季節となりました。下草を整え、ほだ木をチェック。汚れを落とし組み直しました。
   

   
 毎年春にはシイタケが出てくるのですが・・・ことしも立派なシイタケが出てきました。キノコの里の日当たりが良くなってしまったので、ちょっと乾燥してしまいましたが、おいしいシイタケができました。

サケ稚魚の旅立ち

4月27日(水)GWに入るまえに本校で育てていたサケ稚魚の放流を行いました。
 今年は、153粒の受精卵からほぼすべて孵化。その後も減耗することなく順調に育ちました。
   
 すくすく育った稚魚は、5gを超えしっかりとした魚体になりました。

 サーモン科学館の小川へ。サーモン科学館の西尾さんから今年の稚魚はしっかり育っているね!と太鼓判もいただきました。
   

   
 みんなで世話をして育てた稚魚をそっと放流。4年後大きくなって帰ってくることを期待しています。

樹液の確認

春休みも間近である3月23日(水)、メープルの樹液を確認です。
   
   
 幹からしたたる樹液、小鳥がつついた樹皮から染み出るように甘い樹液が出ていました。集めているボトルにもたっぷりの樹液が・・・。 
   

「樹液の量」と「春の訪れ」どちらも関係がありそうです。今年も樹液がたくさんとれるようになってきましたので、春も間近だと思います。

サケ稚魚測定② チカの干物作り

3月10日(木)あれから約1ヶ月が経ちました・・・ということで、サケ稚魚の測定を行いました。

   
       10匹のデータをとりましょう!
 今回も10匹のデータをとりました。体重が0.6gほどに増えていました。このまま順調に育つように願っています。
    
    チカの内臓を壺抜きでとりました!上手
   
       あれこれ検討し4%に決定
 サケ稚魚測定の後は、チカの干物作りです。まずは、内臓を取り出します。頭を少し落としてそのまま内臓ごと引き抜くと・・・綺麗に処理できました。
 濃度4%に調整した食塩水で1日、その後干します。うまくできるでしょうか?仕上がりが楽しみです。

 

オンライン博物館学習

2月25日(金)5,6時間目、ICTを活用した授業の一環として、オンライン博物館学習を実施しました。学校のwifi環境が整備され、ZOOMでの双方向型の授業が実施できるよう時代となりました。今回は、「兵庫県立人と自然の博物館」とオンラインで結び、標津高校にいながら博物館を見学して、さらに専門員の解説を聞いて、普段知ることのできない博物館の深い世界を体験しました。
   
        ZOOMで授業を始めます

 今回の講師は、人と自然の博物館 頼末先生と久保田先生。また、博物館の方がカメラを担当してくださいました。
 今回の目標の一つは、質問すること。
 まずは、事前学習で生徒たちからのリクエストの多かった恐竜について久保田先生から解説をいただきました。兵庫の丹波地方は、本州でも恐竜化石の多いところであり、北海道と共通する点も多いとのことでした。最近、むかわ町で発掘されたカムイサウルスと同じ種が兵庫でも発掘されていることに驚きました。
   
      専門家からの恐竜の学び、真剣です

 続いて館内を見学しながら、企画展のキノコ展へ。ここは、高校生が部活動で展示をしているブースで、しっかり分類された乾燥キノコ標本が展示されていました。研究のレベルは素晴らしい!レベルでした。

 後半は、なんとバックヤードへ。
 今回の目標のもう一つは、博物館の仕事を理解すること。
 頼末さんに博物館の普段見ることのない研究棟を案内していただきました。博物館の役割として大切な研究することや保管することについて学びました。標本を管理すること、研究成果を発表することが博物館にとって大切な役割であることを教えていただきました。また、頼末さんの専門分野であるベントスの生態についてわかりやすく解説いただき、瀬戸内海と道東の違いなど比較しながら学習することができました。
   
    あっという間の2時間、もっと時間が欲しかった!

 ICTを活用し、普段見ることができない博物館の楽しさ、役割をじっくりと学ぶ時間となり、学校と博物館がつながることで生徒たちの主体的な学びの熱が高まりました。
 この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発の一環として行いました。

 

海洋教育 アイスフィッシング

 2月18日(金)5.6時間目 日本でここだけ!氷上の実習「アイスフィッシング」を実施しました。

 寒さも一段と厳しくなったこの時期、外気温-3℃、風がやや強く寒さも一段と厳しく感じられるこの日、結氷した野付半島の内湾の氷上へ。
 この日は、結氷した野付の魚を理解するということで、チカを狙いました。
   
   アイスドリルで穴開け

 まずは、穴をあけます。穴をあけることで、氷の厚さを実感。人が乗っても大丈夫!。それぞれ自分で使う穴は自分で開けました。
 次は仕掛けの準備。事前に準備していた仕掛けを丁寧に取り出します。そして、餌をつける準備です。チカ釣りの餌は、サシ(ハエの幼虫)。これも自分でつけます!
   
   風は強いものの、きれいな青空と氷原が広がりました

 ようやく準備完了。
 仕掛けを降ろし、上下に差を揺らして誘いをかけると・・・大きなチカが釣れました。
   
   大きなチカが釣れました
   
       大自然からは、学びがたくさん

 氷の下には、多くの生き物の気配があります。標津の自然の豊かさに改めて感動です。この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で実施しています。

サケ稚魚 測定

2月1日(火)サケ稚魚の身体測定をしました。
 昨年10月に人工授精、12月から本校の水槽で発眼卵から管理してきたサケ稚魚たち。元気に育っています。
   
      じっくり観察、全長を測定しました。 
   
    まだ卵黄を吸収しきらず、腹部が開腹した状態。
 ということで、2月1日現在、体長(全長)は、約3㎝で体重は、約0.3gとなりました。まだ浮上せず、腹部の卵黄の吸収も十分でなく、餌を食べるのはもうちょっとです。

スノーシュー体験&樹液採取

1月19日(水)、2学年の自然環境系の授業で、スノーシュー体験と樹液採取を行いました。

 樹液を採取するサトウカエデの木は、雪の中を進んだところにあるため、まずはスノーシューを履いて準備を行いました。

準備完了です!

 木のある場所を目指して、雪の中をどんどん進んでいきます。初めてのスノーシューでしたが、以外と歩きやすそうでした。

元気よく進んでいきました!

 サトウカエデの木のある場所に着いて、樹液を採取する準備に取りかかります。

穴を開ける位置を協力して決めています。

 木に穴を開けると…樹液がでてきました。昨年、2月9日に穴を開けた際にはすでに出始めており、今年こそは出始めのタイミングを明らかにしたかったのですが、間に合いませんでした。

少しずつ樹液が出てきていました!

 多少は疲れたようですが、生徒たちはスノーシュー体験を楽しめたようです。
 また、昨年の研究の結果を参考にしながら、今年もサトウカエデの木から樹液の採取を行っていきます。

 スノーシューは標津町総合体育館からお借りしました。ありがとうございました。

 

課題研究発表会

12月20日(月)3校時、3学年の自然環境系科目の課題研究発表会を行いました。

 この発表会は、2年間の自然環境系科目の授業の集大成として、お世話になってきた外部の方々も招いて、これまでの研究内容を発表するものです。

 


標津町役場、教育委員会をはじめ外部の方々にも来ていただきました。

  発表は、ポスター発表1件と口頭発表1件の計2件を行いました。

 

 ポスターの題材はソバの栽培についてです。ソバの生長や自家不和合性に関する形質調査を行い、その結果と考察、今後の改善点などを発表しました。

 

自信をもって発表することができました!

  口頭発表では、サトウカエデの樹液の採取と濃縮についてをテーマに発表を行いました。樹液の流出量や糖度のデータを、気温との関連に着目しながら結果をまとめました。また、濃縮後のメープルシロップの量や色の違いについても規則性を確認し、実用的な樹液の採取と濃縮に向けた内容の発表となりました。

 

難しい図もしっかり説明できました!

  これまで取り組んできた課題研究について、データをまとめて考察し、作成したポスターやパワーポイントの資料を用いながら、発表会に来てくださった方々に内容を理解していただける発表ができたと思います。

 


  質疑応答では、参加者の方から鋭い質問もありましたが、何とか答えることができ、今後の課題研究についてのヒントを得ることができました。お忙しいなか、参加してくださり、ありがとうございました。

 

 日頃から、自然環境系科目の運営にご協力をいただいている、標津町教育委員会、標津町農林課、標津町住民生活課、ポー川史跡自然公園、標津サーモン科学館の皆様に感謝申し上げます。これからもよろしくお願いいたします。