標高ニュース

ソバの刈り取り

9月14日、ソバの刈り取りを行いました。
 6月14日に播種をしてから約90日で、収穫の日を迎えました。

 去年より生育は旺盛で、草丈は100cm以上になっていました。
 木酢液による害虫防除の効果の試験を行っていたので、区画ごとに刈り取りを行いました。
丁寧に鎌で刈っていきます。

倒伏していて刈りづらいなか、がんばりました。

 昨年よりはたくさんの種子が実っているようには感じましたが…収量はどうなるでしょうか?
 これから、乾燥、脱穀、選別の作業となりますが、しっかりとデータを取り、今年度の栽培試験について分析を行っていく予定です。

潮間帯の生態学 事後実習

9月3日(金)先日オンラインで学習した潮間帯の生態系を実際に見に行こう!ということで早速標津港へ。

 加戸先生のオンライン授業でスロープでの観察事例を紹介して頂いたので標津港にあるスロープの観察をすることにしました。今回、注目する生物は付着生物、巻き貝類です。
   
      まずは観察の仕方のレクチャーです

 スロープへの立ち入りの許可を得て早速観察です。潮間帯を観察すると上部からキタイワフジツボ、キタアメリカフジツボ、潮間帯下部には、チシマフジツボの分布が見られました。また、イガイの仲間やツブ貝などよく見ると多様な生態系が広がっていることがわかりました。
   
    箱めがねで覗くと生物の様子がよく見えます。

 採集した二枚貝のサンプルの殻に小さな丸い穴が開いていることに気づいた生徒がいました。一体、何の穴なんでしょうか?いろんな想像が広がります。今回は、その犯人は内緒。自分で調べてみようということにしました。きっと身近に犯人がいることに気づくでしょう!
   
      採集した生物について生き方を説明

 最後に個体数調査の基本コドラード法でフジツボの個体数を確認して今日の実習が終わりました。
 この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環として行いました。

海洋教育 潮間帯の環境と海洋外来種について

 8月30日(月)5,6時間目 整備が整ってきたICTを活用した海洋教育に取り組みました。本日は「潮間帯の環境と海洋外来種 外来フジツボの侵入理由を考えてみよう!」というテーマで行われました。

 講師は、北里大学名誉教授であり(公財)海洋生物環境研究所顧問の加戸隆介先生です。先生のご専門は付着生物、特にフジツボの専門家です。

 ICTを活用して、オンラインで授業を行うということで、学校の機材のセッティングや会議システムのZOOMの設定に四苦八苦しながらようやく当日を迎えることができました。
   
          初ZOOM授業・・・緊張
 フジツボという生物に詳しくない生徒たちにまずは、フジツボの体の構造を紹介。その中で本日の主役となるフジツボ「キタアメリカフジツボ」を紹介していただきました。不思議な蓋板の構造をしていることを教えていただきました。また、タイトルの通り、今回は、外来フジツボでもあるキタアメリカフジツボがどのように日本に侵入してきたのか、そして人為的に分布を広げているのか自然的に分布を広げているのか、今後どのように分布を広げていくのか海洋生物地理区と海流からみんなで考えました。

 潮間帯に侵入したキタアメリカフジツボと在来フジツボの種間関係をフィールド調査の結果をもとに解説していただきました。
 身近な潮間帯の生物であるフジツボをテーマに色々調べることでまだまだ発見があるようです。生徒たちも今後の課題研究に向けて知識を増やし、思考することができました。
   
       画面越しに記念写真をパシャリ!
 お忙し中、ご協力いただいた加戸先生、ありがとうございました。
 この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環として実施しています。

ソバの形質調査

7月26日(月)、ソバが開花期を迎えました。

 種を播いてから42日、栽培管理や観察を続けてきました。
 今年は害虫や病気の発生も少なく、生育も順調です。

植物体を観察しながら形質の調査方法について確認しています。

 開花期の草丈、節数、分枝数などを調査しました。慣れない作業でしたが、徐々に手際よくできるようになりました。

ソバの花。今年は去年よりもたくさん花をつけています。

 今年は生育が順調なので、収穫が楽しみです。収穫まであと1ヶ月程度、観察を続けていきます。

遺跡発掘 文化歴史学習

夏休み期間である8月2日(月)と6日(金)に遺跡発掘へ行きました。ポー川史跡自然公園(日本遺産)のポー川のほとりにある毎年発掘している現場です。
   
        道具を運んで場所を決めます。

 まずは道具を運び現場まで行きます。今年の発掘現場を決めたら、まずは区画作りです。区画が決まったら表面の落ち葉を拾い、表土を出します。発掘で出た土は、すべてブルーシートへ集めます。
        
   
 慎重に表土を削りながら、発掘を進めていきます。根っこは、根切りばさみで丁寧に切り、さらに発掘を進めていきます。

 第2回目、この日は、北大の大学院生とともに、露出した石の発掘です。石の位置を動かさないように慎重に周囲を掘り進めていきます。大方石が露出したところで石の位置を測量します。
   
     
 測量には、本格的な機械を使います。早速、使い方を習い、測量実習です。一つ一つ丁寧に位置を確認して、石を回収していきました。

 毎年この現場にやってきますが、いろいろな発見があります。今年出てきた石、一体アイヌの人たちはなんでここに置いたのでしょうか?遺跡発掘は想像力が養われますね。
 今年も学芸員の小野さんにご指導いただきました。ありがとうございます。