標高ニュース

野生動物学習

12月8日(水)、2学年の自然環境系科目選択者を対象に、「エゾシカの生態と被害について」という内容で野生動物学習を行いました。

 講師は、道立総合研究機構 エネルギー・環境・地質研究所 研究員 亀井利活氏です。

 前半は、エゾシカの生態について詳しく教えていただきました。標津町にも多数生息しているエゾシカですが、詳しい生態については知らないことばかりで、とても勉強になりました。

実物の標本を使いながら分かりやすく解説していただきました。

 後半は、エゾシカによる被害について、標津町における実際の被害データも示しながら説明していただきました。調査結果から、標津町の牧草の約1/4がエゾシカに食べられている可能性があるという点が特に印象的でした。

エゾシカの被害に関する資料の説明を受けています。

 今回の出前講義では、身近な野生動物であるエゾシカについて、被害の発生状況や原因について、その生態との関わりからも深く理解することができました。

 この授業は、標津高校環境学習の一環として、標津町林課と協力して実施しました。講師の亀井氏をはじめ、協力してくださった方々に感謝申し上げます。

海洋教育 オンラインホタテ解剖実習

11月16日5、6時間目、オンラインホタテ解剖実習を行いました。今回は、兵庫県立大学附属中学校1年生とネットを結び、お互いの学校でホタテの解剖を行うという取り組みです。
    
    標津町を紹介しました。将来来てくれますように!

 まずは、高校生から標津町の紹介をパワポで行いました。zoomで画面共有しながらパワポを操作して説明しましたが、相手が見えない環境でいかに相手に伝わるように話しかけるか、これがとても難しかったようでした。でも、兵庫県ではありえないような道東の自然を伝えることができたかと思います。

 そしていよいよ解剖実習です。中学生たちは、課題研究でアサリの研究を行っているので、今回の学習では、アサリとホタテの違いや共通点に気づいてもらうように工夫しました。高校生は2人一組でそれぞれ説明する場所を担当し、解説をしました。
 まずは、ホタテの殻のむき方を紹介。ホタテむきを実際に使ってもらい、殻から身を外してもらいました。
 続いて、外套膜の説明。ここでは、外套膜にたくさんついてる眼点の紹介。敵からの逃げ方をアサリと比較して考えてもらいました。
 そして、足の説明。ホタテの足?と思うかもしれませんが、短い足があります。アサリでは、砂を掘る役割がありますがホタテではあまり使われていません。その代わり、敵から身を守るために泳ぎます。泳ぎ方は、ジェスチャーで表現してみました。
   
    ジェスチャーで逃げ方を説明、伝わったかな!?

 最後に消化器官の仕組みを紹介して、無事オンラインホタテ解剖実習が終わりました。オンラインでもお互いにコミュニケーションをとりながら解剖実習ができることがわかりました。wifi環境やPCの環境が整いつつある今だからこそできる授業だったと思います。
   
    あれこれ機材をやりくりしたらできました。
   
    最後に記念撮影!兵庫の皆さん、今日は楽しい時間ありがとう!

 また、オンラインで行う実習を開発していきたいと思います。この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環で行いました。

 

ポー川史跡自然公園 高校生ガイド実習

10月14日(木)秋も深まるポー川へ
 7月に始めたポー川高校生ガイド養成も2度の現地実習や事前学習を経て、いよいよ本番にむけた直前のガイド実践演習です。
 本日は、高校生ガイドとして初仕事。管内の理科の先生方をグループに分けてご案内させて頂きました。
   
   中間湿原エリアの説明を写真を交えて頑張りました。

 本日の課題は、どこでどんなガイドをするか、ガイドとして気遣いができるか、仲間のフォローができるか、課題がたくさんあります。まずは、遺跡から巡るコースと湿原から巡るコースに分けて出発しました。
   
    木道で死んでいたトガリネズミの仲間 

 説明するスポットごとにガイドをしていきました。うまく説明ができなかったり、下調べしたのに伝えきれなかったり、相手の反応を見て話を進められなかったり・・・まだまだ改善の余地に気づきました。
 今月26日(火)に一年生のポー川巡検が行われます。それまでにもっとガイド力を磨きたいと思います。

 

収穫の秋

9月28日(火)、ジャガイモやキノコの収穫を行いました。
 
 7月から栽培してきたジャガイモもいよいよ収穫の日を迎えることができました。
 こちらは標津町からお借りしている町民農園での収穫の様子です。

たくさんの芋が実っていました!

 このジャガイモは「花標津」という貴重な品種で、やや赤みを帯びた色をしています。種芋は農林課からいただきました。


7.2kgほど収穫できました。

 また、原木栽培しているキノコも収穫できました。こちらは、昨年、植菌を行い、管理を続けてきたものです。
立派なシイタケです。

こちらはクリタケ。たくさん出てきています。
 
 先日のソバに引き続き、ジャガイモやキノコなど収穫の秋を迎えることができました!

 キノコ栽培もジャガイモ栽培も標津町農林課から協力を得て行うことができました。感謝申し上げます。

ソバの刈り取り

9月14日、ソバの刈り取りを行いました。
 6月14日に播種をしてから約90日で、収穫の日を迎えました。

 去年より生育は旺盛で、草丈は100cm以上になっていました。
 木酢液による害虫防除の効果の試験を行っていたので、区画ごとに刈り取りを行いました。
丁寧に鎌で刈っていきます。

倒伏していて刈りづらいなか、がんばりました。

 昨年よりはたくさんの種子が実っているようには感じましたが…収量はどうなるでしょうか?
 これから、乾燥、脱穀、選別の作業となりますが、しっかりとデータを取り、今年度の栽培試験について分析を行っていく予定です。

潮間帯の生態学 事後実習

9月3日(金)先日オンラインで学習した潮間帯の生態系を実際に見に行こう!ということで早速標津港へ。

 加戸先生のオンライン授業でスロープでの観察事例を紹介して頂いたので標津港にあるスロープの観察をすることにしました。今回、注目する生物は付着生物、巻き貝類です。
   
      まずは観察の仕方のレクチャーです

 スロープへの立ち入りの許可を得て早速観察です。潮間帯を観察すると上部からキタイワフジツボ、キタアメリカフジツボ、潮間帯下部には、チシマフジツボの分布が見られました。また、イガイの仲間やツブ貝などよく見ると多様な生態系が広がっていることがわかりました。
   
    箱めがねで覗くと生物の様子がよく見えます。

 採集した二枚貝のサンプルの殻に小さな丸い穴が開いていることに気づいた生徒がいました。一体、何の穴なんでしょうか?いろんな想像が広がります。今回は、その犯人は内緒。自分で調べてみようということにしました。きっと身近に犯人がいることに気づくでしょう!
   
      採集した生物について生き方を説明

 最後に個体数調査の基本コドラード法でフジツボの個体数を確認して今日の実習が終わりました。
 この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環として行いました。

海洋教育 潮間帯の環境と海洋外来種について

 8月30日(月)5,6時間目 整備が整ってきたICTを活用した海洋教育に取り組みました。本日は「潮間帯の環境と海洋外来種 外来フジツボの侵入理由を考えてみよう!」というテーマで行われました。

 講師は、北里大学名誉教授であり(公財)海洋生物環境研究所顧問の加戸隆介先生です。先生のご専門は付着生物、特にフジツボの専門家です。

 ICTを活用して、オンラインで授業を行うということで、学校の機材のセッティングや会議システムのZOOMの設定に四苦八苦しながらようやく当日を迎えることができました。
   
          初ZOOM授業・・・緊張
 フジツボという生物に詳しくない生徒たちにまずは、フジツボの体の構造を紹介。その中で本日の主役となるフジツボ「キタアメリカフジツボ」を紹介していただきました。不思議な蓋板の構造をしていることを教えていただきました。また、タイトルの通り、今回は、外来フジツボでもあるキタアメリカフジツボがどのように日本に侵入してきたのか、そして人為的に分布を広げているのか自然的に分布を広げているのか、今後どのように分布を広げていくのか海洋生物地理区と海流からみんなで考えました。

 潮間帯に侵入したキタアメリカフジツボと在来フジツボの種間関係をフィールド調査の結果をもとに解説していただきました。
 身近な潮間帯の生物であるフジツボをテーマに色々調べることでまだまだ発見があるようです。生徒たちも今後の課題研究に向けて知識を増やし、思考することができました。
   
       画面越しに記念写真をパシャリ!
 お忙し中、ご協力いただいた加戸先生、ありがとうございました。
 この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環として実施しています。

ソバの形質調査

7月26日(月)、ソバが開花期を迎えました。

 種を播いてから42日、栽培管理や観察を続けてきました。
 今年は害虫や病気の発生も少なく、生育も順調です。

植物体を観察しながら形質の調査方法について確認しています。

 開花期の草丈、節数、分枝数などを調査しました。慣れない作業でしたが、徐々に手際よくできるようになりました。

ソバの花。今年は去年よりもたくさん花をつけています。

 今年は生育が順調なので、収穫が楽しみです。収穫まであと1ヶ月程度、観察を続けていきます。

遺跡発掘 文化歴史学習

夏休み期間である8月2日(月)と6日(金)に遺跡発掘へ行きました。ポー川史跡自然公園(日本遺産)のポー川のほとりにある毎年発掘している現場です。
   
        道具を運んで場所を決めます。

 まずは道具を運び現場まで行きます。今年の発掘現場を決めたら、まずは区画作りです。区画が決まったら表面の落ち葉を拾い、表土を出します。発掘で出た土は、すべてブルーシートへ集めます。
        
   
 慎重に表土を削りながら、発掘を進めていきます。根っこは、根切りばさみで丁寧に切り、さらに発掘を進めていきます。

 第2回目、この日は、北大の大学院生とともに、露出した石の発掘です。石の位置を動かさないように慎重に周囲を掘り進めていきます。大方石が露出したところで石の位置を測量します。
   
     
 測量には、本格的な機械を使います。早速、使い方を習い、測量実習です。一つ一つ丁寧に位置を確認して、石を回収していきました。

 毎年この現場にやってきますが、いろいろな発見があります。今年出てきた石、一体アイヌの人たちはなんでここに置いたのでしょうか?遺跡発掘は想像力が養われますね。
 今年も学芸員の小野さんにご指導いただきました。ありがとうございます。

海洋教育 夏の特別講座 カレイ釣り実習

 7月28日(水)夏の日差しの標津町。本日は、夏休みの特別講座として標津沖でのカレイ釣り体験を行いました。自然環境系科目を選択した2,3年生を対象に地元の主力水産資源でもあるカレイを釣り、その生態を探るのが目的です。
   
        後輩へサポートする小笠原くん

 船は毎年世話になってなっている標津町の民宿「船長の家」の戸村さんにお願いしました。青空の中出港、深い藍色の海へ。本日は、標津沖から羅臼方面に向かい、忠類の沖合でカレイ釣りをスタート。沖からみる知床連山がまた美しく輝いていました。

 最初に釣り上げたのは、及川さん。しかも大きなカレイ!その迫力にちょっと引き気味・・・。
   
 その後、みんな魚を釣り上げることができました。

 3年生の小笠原君は昨年に続き2度目の船釣りだったので、今年は後輩のサポート!自分もしっかりカレイを釣ることができました。 
 時期的には、もう終了の標津沖のカレイ釣りですが、十分私たちを楽しませてくれました。
   
       戸村さん お世話になりました!
 本日の釣果70匹を超えていました(正確に数えていませんでした)。
 魚種は、クロガシラカレイ、クロガレイ、エゾメバル、コマイ、ウサギアイナメ、ギンポの仲間でした。
 この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発(日本財団)の一環として実施しています。

ポー川ガイド養成 現地実習

7月9日(金)初夏らしい日差しの中、先日行ったガイド講座の実習として、ポー川史跡自然公園へ行きました。

 本日は、現地実習です。といっても、2年生にとっては、2度目のポー川なので、今回は特別に学芸員の小野さんに案内と説明をいただきました。
   
      まずは、資料館でのガイドです。
     
          湿原でのガイド
 次は、外へ。天然記念物標津湿原を低層~中間~高層湿原に向けて歩きながら、小野さんからガイドのポイントを教えていただきました。この時期は、花がとても多く、生き物の生き生きしている様子を感じられます。アヤメ、ツルコケモモ、ノリウツギ、エゾイソツツジ、モウセンゴケ、エゾゴゼンタチバナと貴重な植物たちが咲き誇っていました。
   
     
   
 さらに湿原を進みポー川に架かる橋。そして、カリカリウス遺跡へ。
 当時の暮らしの様子を思い描きながら、小野さんの説明を聞き、アイヌ文化と自然とのつながりを実感しました。
    
    
 さて、この後は、高校生ガイドとしてガイドの心得や伝え方、知識をさらに身につけて実際にガイドができるように頑張ります。

生物多様性学習

7/15(木)、自然環境系科目を選択している2年生を対象に生物多様性学習を行いました。
 今回は、帯広畜産大学、環境生態学分野保全生態学研究室の赤坂卓美助教に「生物多様性の保護と保全ーこれまでとこれからー」という内容で講義をして頂きました。

 生物多様性には、遺伝的多様性、種の多様性、生態系の多様性がありますが、それぞれについて説明を受けました。


種の絶滅についての講義を真剣に聞いてメモを取っています!

 後半は、外来種の問題を扱っていただきました。外来種も地域に浸透しており、一概に悪とはいえず、多面的に見る必要があることを学びました。

 講義の途中には、帯広畜産大学の修士1年の2人の学生も交えて「生物多様性や自然に関心がない人にどうやって伝えるか?」というテーマでディスカッションを行いました。

修士の学生の協力もあり、活発な意見のやりとりができました!

 大学の先生の講義を高校で受ける非常に貴重な機会になりました。
 今回の学習で学んだこと多様性に関する知識を、今後の学習に役立てていきます。

 本授業は、標津高校環境学習の一環として、標津町林課と協力して実施しました。赤坂助教をはじめ、協力してくださった方々に感謝申し上げます。

ポー川史跡自然公園高校生ガイド養成講座

6月24日(木)5、6校時、ポー川史跡自然公園の学芸員 小野 哲也 氏を招いて養成講座を実施しました。

 講座では、ガイドとしての心構えをはじめ、遺跡や自然景観の成り立ちについて、詳しく教えていただきました。

説明を真剣に聞きながらメモを取る生徒たち。

 講義の後は、さらに知識を深めたい内容などについて、各自で調べました。

 今後は、現地での学習も行い、ガイドを目指して勉強を続けていきます。

 お忙しい中、講義をしてくださった小野様、ありがとうございました。

 

ソバの播種・発芽

6/14(月)、ソバの播種を行いました。

 昨年度は散播(ばらまき)をしましたが、今年度は病害虫の防除のしやすさも考慮して条播(すじまき)にしました。

溝の中に種を撒いていきます。

 圃場は4区画に分け、害虫に関する実験を行う予定です。最後に、防鳥テープを張って作業は終了です。

畑らしい見た目になりました!

 今年度は、標津町の町民農園でもソバの栽培を行います。

こちらも丁寧に播種を行いました。

 6/21(月)、播種から一週間後の様子です。
 土の中からソバの芽が出てきました。

出てきたばかりの芽には殻がついていました。

 全体として順調に発芽していますので、今後の生長が楽しみです。
 栽培管理と観察を続けながら、収穫を目指してがんばります。

圃場の準備(1)

自然環境系科目では、今年度もソバの栽培を行います。
 ソバの播種の前に、圃場の準備を行いました。

 まずは、表面の草を剥がしたり、石を拾いながら、耕していきます。

 

鍬を使っての作業も少しずつなれてきました。

 つづいて、土壌のpHを調整するために石灰(炭酸カルシウム)の散布です。


全体に均等に撒けるように心がけました。

 最後に、肥料分なども含まれている培土を畑全体に入れました。


徐々に均等に広げられるようになってきました。
 
 土を耕すのは重労働で、かなり疲れましたが、最後までやりきりました。
 ここまでで作業の前半は終了です。

 圃場準備は(2)へと続きます。

圃場準備(2)

昨年度のソバの収量減は、湿害が一因と考えられています。
 そのため、今年度は圃場の排水対策も実施することにしました。

 排水対策として、畑の周囲に明渠(めいきょ)を掘削します。
 
 幅30cm、深さ30-40cm程度の穴を掘っていきます。

 畑の端から余分な水が排水できるよう全体に掘りました。
地表の水分が抜けてくれることを期待しています。

 最後は、畑の耕耘作業です。
 今回は標津町農林課から、耕運機をお借りして行いました。

 作業の安全に関する注意点や機械の使い方などを説明しました。

実際の耕耘作業は、教員が行いました。

 耕耘作業が終了したら準備完了です。

 

作業前

 

作業後

 時間はかかりましたが、生徒のがんばりと、標津町農林課のご協力により、圃場の準備が完了しました!
 次にはいよいよソバの播種になります。

 耕運機を貸してくださった、標津町農林課に感謝申し上げます。

海洋教育 春のプランクトン観察

前回、採集したプランクトンの観察です。

 海の色がグリーンになっていたので植物プランクトンが多いだろうと予想して、今回の観察ターゲットを植物プランクトンである珪藻にしました。
   
   
 早速顕微鏡で観察。まずは、双眼実体顕微鏡を使って全体を確認。たくさんの珪藻を確認できました。狙いがわかったところで、通常の顕微鏡観察へ。
   

   春先に多い Chaetoceros属
   
    晩冬の名残 Asterionella属

 倍率を上げて観察です。珪藻の姿が見えてきました。接眼ミクロメーターで細胞のサイズを計測し、形態の観察です。とげとげした細胞の中に緑色の葉緑体が観察できました。外側は、透明な箱状になっていました。さまざなま形、同じように見えても棘の出方が違ったり多種多様です。なぜ、棘が発達しているのか?なぜ群体を形成するのか?どうやって珪藻は細胞を増やすのか?さらに探究が進みます。

この授業は、海洋教育パイオニアスクール単元開発の一環で行っています。

 

海洋教育 春のプランクトン

2021年5月20日(木)2年生を対象に海洋教育の一環としてプランクトンの採集に行きました。

 穏やかな春の日、海の公園からは、これから旅立つサケ稚魚の姿が見られました。陸も暖かくなってきましたが、海はどんな状況でしょうか?海の様子を観察です。
 まずは、海の色。ややグリーンで濁っています。次は海水を汲んで水温と塩分濃度の確認です。
   
  水温は、9.3℃、塩分濃度は、2.7%でした。

 次にプランクトンの採集。プランクトンネットを用いてのサンプリングです。上手に投げ込み、表層水を集めます。たくさんのプランクトンを集めることができました。
   
      ポリ瓶に集めます。

このサンプルは次週観察します。
この実習は、海洋教育パイオニアスクール単元開発の一環として行われています。

春の味覚

3学年の自然環境系科目では、春の味覚を2つ楽しみました。

 1つ目は、シイタケです。
 こちらは3年前に植菌したほだ木の管理を続けていたもので、立派なシイタケを収穫することができました。
  
  原木栽培のシイタケは美味しい!    

      丁寧に収穫しました!

 

2つ目は、キバナノアマナです。
 黄色い花がたくさん咲いていましたが、調べてみると、球根の部分が食べられるということが分かりました。見た目からは想像ができません。
ユリ科の多年草で、この時期しかみることができません。

 植物を掘り出すと、球根が出てきます。
 この球根をきれいに洗い、茹でて、味を確かめてみました。

キバナノアマナの球根はジャガイモに似た食感で、若干甘みもありました。

 今後も、季節とともに変わる旬の味覚を紹介していきます。

キノコ学習

5月6日(木)、2学年の自然環境系科目の授業で、シイタケとナメコの植菌作業を行いました。

 まずは、振興局森林室の方から、植菌作業のポイントについて説明を受けました。

菌糸は導管に沿って伸びるため、
千鳥状に穴を開けて植菌することを学びました。

 次に、ドリルで原木に穴を開けていきます。シイタケはミズナラの原木、ナメコはシラカバの原木を使います。

 

原木を押さえてもらいながら、
場所を決めて穴を開けていきます。

 最後に、駒菌を穴に入れハンマーでしっかり打ち込みます。

2人で協力して作業を進めました。

 来週には、仮伏せを行う予定です。
 今回、植菌した原木は、先輩の代から受け継いだほだ木とともに、しっかりと管理を行い、収穫を目指します。

 今回の実習は、標津町役場農林課、林業研究グループ、根室振興局森林室の協力を得て実施しました。ありがとうござしました。

標津小学校 海の科学体験教室

 8月23日(金)、自然環境系第3学年課題研究の一環で、標津小学校で行われた東京農業大学生物水産学部の教授を招いての「海の科学体験教室」に参加させていただきました。
 最初の西野教授による講義では、小学生たちは食い入るように話を聞き、後半の顕微鏡を使用した観察でも、集中力を切らさずに顕微鏡をのぞき込む小学生たちに大変感銘を受けました。顕微鏡観察では、本校3年生でプランクトンの研究をしている生徒が観察の手伝いをさせていただきました。その中で、さまざまなことを勉強させていただきました。課題研究に生かせるよう、しっかりまとめていきます。

自然環境系Ver.ホエールウォッチング

 7月24日(木)、自然環境系科目選択生徒たちでホエールウォッチングを実施しました。前回生物の授業で参加した生徒もおり、リベンジと意気込んでいます。

 ・・・が今回もイルカ、クジラが現れる様子はなかったために、自然環境系恒例のセカンドプログラム「釣り大会」へと移行しました。

 ・・・しかし、竿を投げども投げども、なかなか手応えはありません。これは、セカンドプログラムも失敗か・・・と思いきや、今年赴任しました、髙村先生の竿に大きな当たりが!!

コレを期に皆の竿にどんどん当たりがあり、最大42センチのカレイが上がりました!

そして、帰り際には「だいなむら」と呼ばれる、魚群に海鳥が群れをなしているようすも見られました。

イルカ、クジラは見れませんでしたが、なかなかすばらしい経験ができました。

 

キノコ学習

 6月14日(金)、標津町農林課、林業研究グループ、そして根室市振興局から専門家を招き、キノコ学習を実施しました。

 今年はナメコ、シイタケ、クリタケの三種類のホダ木を作りました。まず、ドリルで穴を開け、それぞれの菌を浸透させた駒菌を一つ一つ打ち込みます。


 そうして打ち込んだホダ木にナンバリングして、みんなでバケツリレーの要領で、保管場所へ運びました。

 

みんなでヒーヒー言いながら、何とか、3種類運び切り、積み重ねてセッティングしました。クリタケ、シイタケは次年度以降の収穫となります。

 しかし、今年は以前に設置したホダ木が収穫を迎えられそうなので、収穫が今から待ち遠しいです。

 

サケ稚魚の放流

 5月8日(水)、サケ稚魚の放流を行いました。この稚魚は、昨年の11月に発眼卵の状態から約半年間、大切に飼育してきたものです。

 まずは、これまで飼育してきた水槽から、稚魚を網ですくって、バケツに移します。このバケツを持って、標津町サーモン科学館へと移動しました。

 サーモン科学館では放流の前に、市村館長から講義を受けました。稚魚の体は保護色をしていること、周囲の色に合わせて体色変化ができること、サケの人工授精と放流の問題点などについて学ぶことができました。

 市村館長の話を聞きながら、生徒達はじっくりと稚魚を観察していました。

 これまで育ててきた稚魚ともいよいよお別れです。大きくなって再び戻ってきてくれることを願いながら、サーモン科学館の池に稚魚を放流しました。稚魚たちは元気に泳いでいきました。